日銀のETF買い入れ(日銀砲)があるから前場で下落したら押し目買い⁉【洗脳されてイナゴになるな!】

   
ウォール街 INVESTMENT
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株価に関する情報を集めていると、広く「洗脳」が行われていることが分かる。

 

たとえば、

 

前場の終値でTOPIXが一定割合以上、下落していれば、後場で日銀砲が炸裂するから、押し目買いでついくべき!

 

というものだ。

 

具体的には…

   

TOPIXの前引け-0.5%以上の下げ

正式に公表されているわけではないが、日銀によるETF買い入れ(日銀砲炸裂)が行われる条件としては、

 

TOPIXの前引けが、-0.5%以上の下落

 

と言われている。

 

その条件を満たした場合に、一撃、1,000億円の日銀砲が炸裂すると、市場では認識されている。

 

そして、これまでは、実際にそのとおりに、日銀砲が炸裂してきた。

TOPIXの前引け-0.3%以上の下げ

コロナショック後の2020年7月以降は、

 

TOPIXの下落が3日目なら、前引けが-0.3%でも買ってくる

 

というように、買い入れ条件が緩和されている公算が大きい。

 

-0.3%」といったら、下げたうちに入らないほどの値幅だ。

 

しかし、2020年の7月になって、実際に、そのような条件で数回、日銀砲が炸裂している。

 

ちなみに、ETF購入政策に関する取材に対し、日銀はコメントを控えている。

   

出来高2兆円のなかの1,000億円

東証1部の売買代金(出来高)は、概ね2兆円前後だ。

 

海外勢が夏休みに入り、夏枯れ相場となると、出来高は、2兆円を割ってくることもある。

 

そんななか、一撃、1000億円の日銀砲のインパクトは大きい

 

悪化する感染状況や、実体経済などには関係なく、相場は上がっていく。

 

まるで、コロナウイルスなんて、どこにも存在しないかのように…

 

そして、アナリストたちは、

 

東証1部売買代金が2兆円前後に細る中、約1000億円のETF買いのインパクトは大きい。

多少の悪材料は吸収されてしまうため、売り方は仕掛けづらくなっている。

出典:ブルムバーグ・ニュース

 

という。

すべて織り込み済み⁉

私は、日経225のショートポジションを持っていたので、実際に、なんども、そのような値動きを目の当たりにしては、悔しい思いをしたものだ。

 

「あれ〜コロナは?」

 

「感染拡大は?」

 

「景気後退は?」

 

「円高は?」

 

そんなことは、すべて織り込み済みというわけだ。

 

そして、TOPIXが前場で値下がりすれば、日銀砲が炸裂するので、個人投資家たちも、安心して買ってくる。

 

やはり、ショートは分が悪いようだ。

 

「世の中の情勢など考えずに、素直に、前場で下げたら押し目買いをすれば、儲かるのではないのか?」

 

「なんで自分は売っているのだろう?」

 

「前場の下げは、絶好の押し目買いポイントだ!」

 

だんだんと、そう思えてきた。

 

そして、これこそが「洗脳」なのだ。

   

1,000億円単位のナンピン買い⁉

確かに一撃、1,000億の日銀砲は、多少なりとも威力がある。

 

しかし、仮に出来高が2兆円だとすると、1,000億円は、たったの5%だ。

 

日銀砲を予測して、個人投資家たちがあとに続くとしても、個人投資家の資金力など、たかが知れている。

 

それで、あんなにも底堅く、また、ときには、力強く上場していくものだろうか?

 

そもそも、各国の中央銀行は、株価を買い支えるとは言ってはいない

 

日銀も、安くなったときに買っているだけだ。

 

出口戦略を考えると、はなはだ疑問が残るが、日銀保有のETFは、大きな含み益を抱えていることだろう。

 

1,000億円単位でナンピン買いができれば、私でも巨額の含み益がつくれそうだ。

 

しかし、問題は、それらを売らなければ、利益を確定することができないということだ。

 

2020年現在、すでに保有残高が32兆円ほどとなっている巨額のETFを、日銀は、いったい、どのように処理するつもりなのだろうか?

実際は仕掛けで動いているだけ⁉

私も、すっかり「洗脳」されてしまったのだが、

 

「日銀のETF買い入れ(日銀砲)があるから、下落したら押し目買い⁉」

 

は、単に、そのように仕掛けられているだけなのだ。

 

実際には、

 

・日銀砲が炸裂しなくても、上がるときは上がる

・日銀砲が炸裂しても、下がるときは下がる

 

というのが事実であって、大口のファンドが、どちらに仕掛けてくるかの違いで、上げ下げが決まる。

 

では、なぜ、このような「洗脳」が行われているのだろうか?

 

それは、おそらく、イナゴ集めだろう。

 

明らかに割高なところを買ってくれるイナゴが大量にいなくては、ショートを仕掛けても、うま味がないのだろう。

 

また、逆ものパターンも然りだ。

   

アメリカ市場と連動する日本市場

日本市場は、アメリカ市場と連動している

 

これも、ある程度は確かなことだ。

 

しかし、100%連動なんてしていない。

 

これも、もしかしたら「洗脳」の一種なのかもしれない。

 

大方、連動させておいて、ときどき逆に仕掛けることで、ファンドは大きな利益を出しているのだろう。

 

基本的に、日本市場は、アメリカ市場の流れを引き継ぐ

 

アメリカ市場が下落すれば、日本市場も、ほぼ下落する。

 

しかし、実際には、アメリカ市場が堅調でも、日本市場は軟調なことはよくあるのだ。

 

そして、

 

たとえ前場で下げても、後場では、天下の日銀砲がある!

 

といって押し目買いをすると…

おわりに

仮にこれらの洗脳が洗脳でなければ、アメリカ市場のや日銀砲の動向だけをみて、それについていけば、基本的には、個人投資家は負けないはずだ。

 

もちろん、実際には、そうはならない。

 

損をするのは、たいてい個人投資家なのだ。

 

コツコツと利益を積み上げても、ときどき、ドカンとやられる。

 

日銀砲が炸裂しても、大きく下げたり、アメリカ市場が堅調でも、日本市場だけ大きく下げたりすることがある。

 

なぜなら、そのように仕掛けられているからだ。

 

だから、

 

・アメリカ市場が堅調なら、翌日の日本市場も堅調

・前場で下落すれば、後場で日銀砲が炸裂するから押し目買い

 

というのは、ただの「洗脳」でしかないのだろう。

 

実際には、そのような動きになることも多いので、ついつい、そのようなものだと思ってしまいがちだ。

 

しかし、実際には、それらの「洗脳」を利用して、仕掛けてくる人たちがいるということを忘れてはならない。

 

ということで、

 

前場でこれだけ下げのだたら、後場からは、確実に日銀砲が炸裂して流れが変わり、値上がりに転じるだろう。

 

その前に、いちど前場で手仕舞いして、値上がりしたところで、改めて、ショートしよう!(我ながらナイスアイディア!)

 

という、「洗脳」されてしまった、私の思惑は見事に裏切られ、ポジションは、ただの損切りになったしまったのだった…

 

こうして、私がノーポジになったとたんに、相場は動き出し、ドル円は105円を、日経平均は22,000円を、ニューヨークダウは26,000ドルを、それぞれ割り込んで行くのだろうか…

 

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