先日、ネットで購入した、初めてのハーフヘルメット(半ヘル)で、久しぶりにハーレーに乗って、ツーリングに行った。
ハーフヘルメット(半ヘル)をかぶったのは、工事や工場などの安全ヘルメットを除けば、人生で初めての経験だった。
そのツーリングでは、一般道のみで、250Km以上の距離を走った。
そして、休憩などを含めて、12時間くらいの行程だった。
今回は、ハーフヘルメット(半ヘル)について、個人的に思うことを書いてみる。
法律的には…
ここで詳しいことは、敢えて書かないが、ハーフヘルメット(半ヘル)をかぶって、ハーレーなどの大型バイクを運転しても、「道路交通法」違反にはならない。
一方、PSC規格に合格してないヘルメットを、「乗車用ヘルメット」として、陳列・販売することは、「消費生活用製品安全法」という別の法律で禁じられる。(個人の転売も禁止)
また、「消費生活用製品安全法」では、排気量に応じて保護範囲を規定しているので、たとえ、PSCマーク規格に合格していても、ハーフヘルメット(半ヘル)は、125㏄以下のバイクだけの規格となっている。
しかし、「消費生活用製品安全法」では、販売を規制をしているだけで、使用を禁止していない。
つまり、
販売業者が、ハーフヘルメット(半ヘル)を「乗車用ヘルメット」として、販売することは「消費生活用製品安全法」で禁止されているが、消費者が、購入したそれらを使用することは、「道路交通法違反」で禁止されてはいない
ということだ。
そのため、そのようなヘルメットは、たいがい「装飾用(公道使用不可)」などと謳われて、販売されていることが多い。
そして、道路交通法には、「装飾用ヘルメットの着用を禁止する」とは、書かれていない。
購入した、それらの「装飾用」のハーフヘルメット(半ヘル)を、使用するかしないかは、購入した本人の判断に委ねられている。
そのため、
「ハーフヘルメット(半ヘル)で、ハーレーに乗るのは、法律違反では?」
とか、
「ハーレーに乗るときに、ハーフヘルメットは、やめたほうがいい!」
とか、
他人がとやかく言うのは、間違っている、と個人的には思っている。
もちろん、逆に、ハーレーなどの大型バイクに乗るときに、ハーフヘルメット(半ヘル)を推奨することも、間違っていることは言うまでもない。
要するに、それは、個人の責任において判断することなのだ。
価値観を押し付けるべからず
ネットでハーフヘルメット(半ヘル)を探していると、よく、
「ハーフヘルメットでバイクに乗るのは、危険だからやめよう!」
とか
「私なら、死んでもかぶらない!」
などという、目障りな記事が出てくる。
しかし、
「ハーフヘルメット(半ヘル)が嫌なら、自分自身が、かぶらなければいいだけの話で、自分の価値観を他人にまで強要する必要はないのでは?」
と思う。
だいたい、
「死にたくないから、半ヘルは、かぶらない!」
なら、意味がわかるが、
「死んでも、半ヘルは、かぶらない!」
とは、意味不明だ。
かなり快適だが…
ハーフヘルメット(半ヘル)をかぶって、ハーレーに乗ってツーリングをした感想を書こうと思ったが、話が逸れてしまったので、それについては、次回以降にしようと思う。
ただ、結論だけ書いておくと、
「個人的には、かなり快適だった!」
というのが、正直な感想だ。(低速走行の一般道に限る)
もちろん、実際にかぶってみて、「安全性を考えたら、やめたほうがいい」という意見にも、一理あることがわかったが、個人的には、次のように考えている。
たとえば、
ハーフヘルメット(半ヘル)で大型バイクに乗って、運悪く事故ってしまい、あの世に旅立ってしまった人がいるとする。
そして、それを知った人が、
「もしも、その人がフルフェイスをかぶっていたら、あの世に行くことはなかったはずだ!(だから、半ヘルはやめよう!)」
と言うことは簡単だ。
実際に、多くの人は、そのように考えるだろう。
しかし、
そのことを証明することは、100%できない。
もしも、その人がフルフェイスだったとしたら、それまでの人生(生き方・考え方)が、全く違うはずなので、事故っていないかもしれないし、そのように安全を優先する人だったら、そもそもバイクの免許すら取っていないかもしれない。
もしかしたら、なにか他の病気か事故で、もっと以前に、旅立っている可能性すらある。
つまり、その事故や、その後の結果は、その人の、その人生においては、変えようのないことなのだ。
もしくは、
「半ヘルは危ない!」
「半ヘルは死ぬ!」
という強い恐怖に基づく、思考が現実化しただけなのかもしれない。
あるいは、無数にあるマルチバース(パラレルワールド)のうちの、あるひとつの現実だ。
だから、
「もしも、フルフェイスだったら…」
という意見は、理論上だけの話で、実際には、なんの意味も持たない。
仮に、「もしも、フルフェイスだったら…」
などと言い出したら、それ以前に、
「もしも、バイクに乗らなかったら…」
「もしも、バイクの免許を取らなかったら…」
「もしも、バイクに興味を持たなかったら…」
「もしも…」
…
「もしも、生まれてこなかったら…」
…
「もしも、ビッグバンが起こらなかったら…」
と、どこまでも原因を遡っていかなくてはならなくなる。
要するに、ノーヘルでも死なない人は死なないし、フルフェイスでも死ぬ人は死ぬ。
もっといえば、バイクに乗らずに、歩道を歩いているだけでも事故に遭う人はいるし、バイクに乗っていても一生、事故に遭わない人もいる。
さらにいえば、人はみな、100%の確率で、そう遠くない未来には、あの世に旅立つ日が来るのだ。
あまりにも安全を追求しすぎると、最後は、核シェルターでも作って、その中で暮らすしかなくなる。
いつ、なにが起こるかわからないのだから。
おわりに
とまぁ、誰にも理解されないような、変なことを書いてしまったが、
「やっぱりハーレーには、半ヘルにサングラスだぜ!」
というのもけっこうだし、
「安全性を考えて、ジェットかフルフェイスしかかぶらないよ!」
というのもけっこうだ。
そして、
「人生、安全第一!」
という人は、確率的には、ハーレーになんて乗らないほうが安全だし、外出しないほうが、もっと安全だろう。
ちなみに、私は、ハーレーに乗るときに、ハーフヘルメット(半ヘル)を推奨しないし、反対もしない。
最後は、自分自身の信念に従って判断して欲しい。
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