遅れてやってきた秋の晴天のなか、bimota(ビモータ) DB7に乗る機会に恵まれた。
bimota(ビモータ) DB7は、生産台数346台ということで、通常、なかなかお目にかかれるバイクではない。
そんなバイクを間近で見れるだけでもワクワクするのだが、実際に乗ってみると、なんとも気持ちがいいバイクだった。
バイクにまったく興味のない人が見ても、只者ではないと感じさせるデザインと色使いだ。
チタンやカーボンパーツもふんだんに使われており、日差しを受けるとキラキラと輝いている。
よく、MVアグスタ が「走る宝石」などと形容されることがあるが、アグスタよりも、bimota(ビモータ)のほうが、よっぽど「走る宝石」という感じだ。
秋のツーリング日和
比較的天候に恵まれた春(4月・5月)以降、6月〜10月は、あまり天候に恵まれなかった2020年も、10月の後半以降は、これぞ秋晴れ!という素晴らしい天気の日が多くあり、バイク乗りにとっては嬉しいかぎりだ。
秋のソロツーリング
10月の中旬までは、あまりツーリングにも行けなかったのだが、10月の下旬以降は、ソロも含めて、たくさんツーリングに行くことができた。
11月も後半になれば、かなり寒くなってしまうので、今シーズン、最後のツーリング日和がやってきた感じだ。(空が青い!)
ソロでもたくさん走ったが、複数で走るときには、たいてい1台くらいはSS(スーパースポーツ)がいたりする。
さすがにR1あたりになると、ストリートには不向きすぎるバイクなので、一緒になることは少ないが、S1000RRあたりであれば比較的多い。
また、師匠と一緒のときには、なかなかお目にかかれないスペシャルなバイクとも、一緒に走ることができる。
さらには、まだまだライディングの未熟な私にも、惜しみなく乗らせてもくれる。
ほんとう、ありがたい限りだ。
bimota(ビモータ)DB7
師匠のバイクコレクションのなかでも、ひときわ美しいのが、bimota(ビモータ) DB7。
ビモータについては、高級バイク過ぎて、あまり詳しくはないのだが、DB7は、ドゥカティ1098の水冷4バルブLツイン(テスタストレッタ・エボルツィオーネ)を積んだ、DBシリーズ初の水冷モデルらしい。
先日、乗らせてもらったときには、なんとなくこのクラスのバイクは4気筒エンジンだと思いこんでいたので、実際に乗ってみると、2気筒のような鼓動感があるエンジンだなぁ、と思って聞いてみると、2気筒エンジン(Lツイン)だったことが判明。
しかし、鼓動感があるとはいっても、心地よい鼓動感で荒々しさはない。
一緒に走ると、あたりまえだが、私のブルターレ800よりも速い。
本気を出されたら、ブルターレ800では、まったく着いていけない。
そして、速さだけではなく、見た目の美しさや、放っているオーラが半端ない。
しばらく乗らせてもらったが、速いだけではなく、楽しくて美しいバイクだ。
師匠によると、
BIMOTA DB7
ビモータDB7 オリジナルのDB7
多分 日本に生息するオリジナルはこの一台かもしれない。
多く輸入されているのは、DB7Sでモトコルセがサスをオーリンズに換えたものだ。
カスタム
・ブレンボCNCキャリパー
・ワンオフCNCセパレートハンドル30MMUP
・ダイヤステッチ革シート
・チタンエキゾースト
・グリップヒータ
・HIDヘッドランプ
というレアな1台だ。
スポーツバイク
よく考えてみると、以前に試乗したS1000RR以外で、SS(スーパースポーツ)に乗ったのは、今回が初めてだったかもしれない。
これまでした試乗は、もっぱらネイキッドだったことに気がついた。
2019年に、ふとハーレーになら乗れそうだと思って、大型自動二輪免許を取ったときは、まさか自分がネイキッドやSSなどのスポーツバイクに乗るなんて、想像もしていなかった。
しかし、いざハーレーに乗り始めてみると、なんとなくつまらない。
複数のハーレーでツルんで、インカムもつかない半ヘルをかぶって、まっすぐ走ってみても、たいして面白くないことに気づき、すぐに、ハーレーでのマスツーリングには行かなくなってしまった。
ひとりで走っているほうが、ペースを上げられるので、まだストレスは少なかったし、ひとりなら、ハーレー以外のバイクと出会ったときに、気が合えば一緒に走ったりもできた。
しかし、ハーレー以外のバイクと一緒に走れば走るほど、ハーレーではない、本来のバイクらしいバイクに乗りたい気持ちが強くなっていった。
そして、ハーレーに乗り始めて1年も経たないうちに、MVアグスタのブルターレ800を買ってしまったのだった。
おわりに
MVアグスタのブルターレ800を買ってからは、はじめこそ怖かったが、慣れてからは楽しくて、ほとんどハーレーには乗らなくなってしまった。
最近では、大型自動二輪免許所得から、ようやく1年が経過したということで、法的にタンデム走行が解禁となったことから、ときどきタンデムで乗るくらいだ。
ただでさえ重たいハーレーに数十キロの重りを乗せて、自分も含めて、トータルで430kg以上という、とんでもない重さでのツーリングは、ストレス以外の何物でもない。
しかし、タンデマーにとっては、バイクという乗り物を体験できて楽しいようだ。
一方のブルターレ800というと、バイクと自分を合わせても、トータルで230kgほどにしかならない。
ブルターレなら、ひらひら、スイスイ、渋滞も何のその、ストレスなく走れる。
ワインディングも最高に楽しい。
しかしである。
bimota(ビモータ) DB7に乗ってしまったことで、最近では、いちどくらいは、
「SS(スーパースポーツ)に乗りたい!」
という思いが強くなってしまったのだった。
…続く
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