Cardo(カルド)のインカム PACKTALK BOLD と PACKTALK SLIM の違い

Cardo(カルド)INCOME
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これまで、インカムを選ぶとき、日本国内では、SENA、B+COM、MIDLAND、DATONAなどが主流だった。

 

しかし、近年では、Cardo(カルド)が、シェアを伸ばしているようだ。

 

そこで、現在、インカム選びの第一候補になる、Cardo(カルド)について調べてみた。

 

今回は、Cardo(カルド)のハイエンドモデルである「PACKTALK BOLD(パックトーク・ボールド)」と「PACKTALK SLIM(パックトーク・スリム)」について。

  

Cardo(カルド)

Cardo(カルド)は、アメリカに本社を置く、インカムのブランドだ。

 

現在、Cardo(カルド)は、世界80ヵ国以上で発売されるという、グローバルなブランドとなっている。

 

Cardo(カルド)は、各国の警察や、治安部隊にも使用されているという。

 

そんな、Cardo(カルド)のインカムは、いまや、日本国内でも、SENAやB+COMにかわり、バイク用インカムのトップブランドとなりつつある。

 

Cardo(カルド)の本社はアメリカだが、プロダクトの製造は、近代の軍需産業の要であるイスラエル製となっている。

 

近年では、無線、レーダー関係から航空機、銃器に至るまで、イスラエル製が増えている。

 

日本では、「B+COMは、日本製なので安心」などと言われるが、世界的にみれば、イスラエル製のほうが、信頼性は高いのかもしれない。

DMC(Dynamic Mesh Communication)

Cardo(カルド)のハイエンドモデルである「PACKTALK BOLD(パックトーク・ボールド)」と「PACKTALK SLIM(パックトーク・スリム)」には、カルド最新のテクノロジー「DMC(Dynamic Mesh Communication/ダイナミック・メッシュ・コミュニケーション)」が搭載されている。

 

これまで一般的だった、メンバーを「鎖」のように接続するグループ通話に対して、カルドの「DMC」は、メンバー間を「網の目」のように、複数の経路で接続する。

 

そのため、たとえメンバーの誰かが通信圏外になったとしても、他の経路で接続が保たれているため、グループ通話が切れてしまうといったトラブルが発生しない。

 

この、カルドによる「DMC」では、最大15人でのグループ通話が可能となている。

 

接続もワンタッチで、一度グループから離脱したメンバーが通信圏内に入れば、自動的に復帰できるなど、誰にでも簡単にグループ通話ができる。

 

しかし、この「DMC」を利用するためには、グループの他のメンバーもCardo「PACKTALK」シリーズでなくてはならない。

 

そのため、メンバー全員で揃えたりしないかぎり、なかなかハイエンドモデルの「PACKTALK」シリーズの性能を活かしきれないかもしれない。

 

ただし、「PACKTALK」シリーズ以外のインカムでも、誰かの「PACKTALK」とブルートゥースで接続して、そこからブリッジ機能を使うことで、「DMC」のグループ通話に参加することは可能なようだ。

  

音質

2019年にアップデートされた、Cardo(カルド)の「PACKTALK」シリーズには、オーディオメーカーである、JBLのスピーカーとアンプが搭載されているので、他のインカムと比較して、音質が圧倒的にいいという。

 

もともと、JBLのスピーカーが搭載される以前も、音質は良かったようだが、JBLスピーカーが搭載されたことで、さらに良くなったことは、容易に想像できる。

 

音楽を高音質で楽しみたいなら、Cardo(カルド)のJBLスピーカーが搭載モデルは、おすすめだ。

ボイスコマンド

Cardo(カルド)の「PACKTALK」シリーズでは、日本語(和製英語?)でのボイスコマンドが利用できる。

 

日本人の話す、発音がメチャクチャな、下手くそな英語でも、認識してくれるということだ。

 

このボイスコマンドを使って、「Hey Cardo」で、インカムのおもな機能を呼び出して利用することができる。

 

また、「Hey Siri」や「OK Google」などボイスコマンドで、スマホを操作することも可能なようだ。

  

PACKTALK BOLD PACKTALK SLIM

Cardo(カルド)のハイエンドモデルである「PACKTALK」シリーズには、「PACKTALK BOLD(パックトーク・ボールド)」と「PACKTALK SLIM(パックトーク・スリム)」の2種類がある。

PACKTALK BOLD(パックトーク・ボールド)

PACKTALK SLIM(パックトーク・スリム)

PACKTALK BOLDとPACKTALK SLIMの違い

では、「PACKTALK BOLD」と「PACKTALK SLIM」は、どのように違うのだろうか。

 

この2つのモデルの違いを、簡単に説明すると、

 

「PACKTALK BOLD」は、本体とコントロールユニットが一体型なので、本体をヘルメットから外すことができる。(そのぶん厚くなる)

 

一方の「PACKTALK SLIM」は、本体とコントロールユニットがセパレート型で、ヘルメット間の移動を前提には、つくられてはいない。(そのぶんコントロールユニットはスリム)

 

そのため、複数のヘルメットに付け替えて使用するという使い方をする場合は、「PACKTALK BOLD」のほうが有利になるかもしれない。

 

しかし、「PACKTALK SLIM」は、コントロールユニットが薄くて小さいので、風切り音などは、かなり押さえられそうだ。

 

逆に、大きい分、操作性に関しては、「PACKTALK BOLD」のほうがいいのかもしれない。

 

充電に関しては、「PACKTALK BOLD」は、本体を取り外しての充電可能だが、「PACKTALK SLIM」は、ヘルメットごとの充電となりそうだ。

 

接続距離は、「PACKTALK BOLD」のほうが、少しだけ長くなるが、その点については、気にするレベルではないと思う。

おわりに

音質、ボイスコマンド、DMC(メッシュ接続)、他社とのユニバーサル接続、防水性など、Cardo(カルド)の「PACKTALK」シリーズは、他社製品と比較すると、かなりのハイスペックであることは間違いない。

 

いま現在は、まわりの人が、SENAやB+COMを使っている場合が多いので、もしかしたら、Cardo(カルド)の「PACKTALK」シリーズの性能を、最大限に発揮することはできないかもしれない。

 

しかし、これからは、Cardo(カルド)ユーザーが増えていくと思われる。

 

価格については、Cardo(カルド)の「PACKTALK」シリーズは、他社のインカムと比較しても、正直、かなり高い。

 

Cardo(カルド)には、「PACKTALK」シリーズ以外に、「FREECOM」というシリーズもあり、そちらも気になるが、買うとしたら、「FREECOM4+」がいいように思う。

 

 

Cardo(カルド)のインカムに弱点があるとすれば、おそらくは、その価格くらいで、機能面では、現状で最強のインカムではないかと思う。

  

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