ハーレーに シーシーバーを取り付けたので、早速、タンデム走行をしてみた。
大型自動二輪免許を取ってから、ようやく1年が経ち、一般道でのタンデム走行が解禁されたのだが、初めてのタンデム走行は、じつのところ、けっこう不安だった。
これまでの1年間に、ひとりで乗っていても、ふとした瞬間にバランスを崩し、立ちごけすること3回。
とにかく重たいハーレーは、一定以上、どちらかに傾くと、支えきれない。
そうなったら、もう倒れるしかない。
「あっ⁉」
と思ったときには、もう手遅れで、気がつくと倒れている。
ということで、じつは初めてのタンデム走行は、かなり不安だったが、何事においても、初めてのことはあるにで、なにはともあれ、やってみるしかない。
タンデム走行に必要な装備
とりあえず、タンデム走行をするために必要な装備は、パッセンジャー用のヘルメットと、タンデムシートくらいだ。
また、法的には、シートベルト(掴まるためのベルト)も必要になる。
ヘルメットとインカム
タンデム用のヘルメットは、少し前に買ってあった。
走行中に、会話できないと不便なので、インカムとセットで購入した。
インカムは、メーカーを同じカルドで揃えたので、接続は簡単だ。
やはり、インカムは同じメーカーに限る。
⇒ ダンデム用のインカム選び【Cardo(カルド)のFREECOM シリーズで選ぶとしたら】
ハーレーの場合、半ヘルなら、インカムなしでも、どうにか会話することもできそうだが、いちどフルフェイスをかぶってしまうと、なかなか半ヘルには戻れない。
半ヘルは、まったく快適ではない。
また、最近では、あれがカッコいいとは、まったく思えない。
真夏以外は、フルフェイスが快適だし、どうせ、真夏は暑すぎて、バイクに乗ろうとは思わないだろうから、ヘルメットを買うならフルフェイスがいい。
それに、インカムを取り付けるのにも、フルフェイスがおすすめだ。
タンデムシートとシートベルト
タンデムシートは、外してあったが、私のハーレー(FLHC)には、はじめから付いていた。
タンデムシートの脱着に必要な工具は、とくに不要で、コインがあれば、ボルトが回せる。
タンデムシートには、シートベルトも必要なのだが、バイク用のシートベルトとは、車用のそれとは違い、掴まるためのベルトなどのことだ。
また、仮に、それがなくても、クラブバーやシーシーバーなどの体を支えるパーツでもいいようだ。(定員2名で車検を取るためにもこれらは必要。)
私のハーレー(FLHC)には、タンデムシートとシートベルト(掴まるためのベルト)が標準装備だったが、やはり、それだけでは、乗る方も乗せる方も不安ということで、シーシーバーを取り付けることになった。
⇒ ハーレー(FLHC)にシーシーバーを取り付けてみた!【2万円台の格安シーシーバー⁉】
シートベルト(掴まるためのベルト)にシーシーバーまであれば、かなりの安心感がある。
これで、まず、走行中に落ちる心配はないだろう。
シーシーバーの有無には、実際に落ちる、落ちないではなく、乗る方も乗せる方も、不安が多いか少ないかという効果が大きい。
ちなみに、シーシーバーの「シーシー(sissy)」とは、
「背もたれがないと怖くて後ろに乗ることのできない臆病者」
という意味合いの言葉らしいが、怖いものは怖い。
いざ、タンデム走行!
いよいよ、初めてのタンデム走行だ。
ハーレー(FLHC)は足付きがいいので、左右の足が、完全に地面に付く。
とりあえず、停車した状態で、後ろに乗ってもらったら、かなりリアが沈むのを感じた。
タンデム走行のときには、ひとりのときよりも、タイヤの空気圧を高めたほうがよさそうだ。
ただ、後ろに人が乗っても、ふらついたりするようなことはなかった。
そこで、安心して、ゆっくりと走り出したが、思ったよりも、怖くなかった。
当然、スピードは控えめにして、曲がるときも、あまり車体を倒さないようにして走れば、タンデム走行も、とくに問題ないと思った。
そもそも、低重心のハーレーは、走っていれば、けっこう安定するので、とくに不安はない。
タンデム走行の注意点!
「タンデム走行も案外、余裕だな…」
そう思ったが、問題は、停車するときだった。
ひとりで走っているときには、停車時には、片足で適当に停車する。
どちらの足を出すのかにもよるが、多少、どちらかに傾いて停車しても、なんとかバランスが取れる。
しかし、後ろに人が乗っていると、なんとなく、傾いて止まると、そのまま倒れてしまいそうで怖い。
ということで、なるべく両足を出して、まっすぐに停車するように心がけた。
また、ただでさえ車体が重く、効かないブレーキなので、タンデム走行で重量が増えると、余計に止まらない。
それもあって、信号など停車するときが、いちばん気を使った。
また、渋滞とまではいかなくても、1速、半クラでノロノロと前の車について走るようなときも、ひとりのときよりも、バランスを崩しやすいので、気をつけたほうがいいと感じた。
おわりに
初めてのタンデム走行は、思ったほど怖くなかった。
ただ、後ろに乗る人は、バイクに慣れていないと、けっこう怖いと思う。
私自身も、教習所に通い始めたときに、教官の後ろに乗せられて、お手本走行みたいなのをやったのだが、かなり怖かった。
どこに捕まったらいいのかわからず、かといって、男に抱きつくのは気持ち悪いので、かなり不安だったのを覚えている。
余談だが、教官の中には、女性の教習生を後ろに乗せて、安全のために自分に抱きつかせるということを強要するような輩もいるらしい。
同じ時期に、一緒に通っていた、女性の教習生から聞いた話なので間違いない。
ということで、無事に初めてのタンデム走行を終えることができた。
今回は、往復でも1時間程度だったが、感覚はつかめたので、これからは、普通にツーリングにも行けそうだ。
最後に、ハーレーでタンデム走行をするなら、やはりシーシーバーはつけたほうがいいだろう。
そのほうが、乗せる方も乗る方も安心感が増すことは間違いない。
純正品は高いが、探せば格安のシーシーバーもある。
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