大型自動二輪免許の卒検に合格して、教習所を卒業しただけでは、免許を取得したことにはならない。
教習所を卒業した後、1年以内に最寄りの交通(免許)センターへ行って、「免許証の併記手続き」というものをする必要があるのだ。
⇒ 大型自動二輪免許を取得しよう!【卒検に合格したら運転免許証の併記手続きが必要】
その手続が済む前に、運転してしまうと、無免許運転となってしまう。
この「併記手続き(学科試験免除の場合)」は、私の住む地域では、平日の午後のみの受付となっているので、平日の昼間に仕事をしている人は、予定を組んで仕事を休む必要がある。
土・日にも手続きができれば、もう大型自動二輪免許があったのに…
運転免許申請書
運転免許証の「併記手続き」は、指定された曜日や時間に、最寄りの交通(免許)センターへ、教習所を卒業するときに渡された、卒業証明書付きの「運転免許申請書」一式を持っていく。
申請書の日付を間違えると、申請書の作り直しという面倒なことになるようなので、日付は、直前に書き込んだほうがいい。
そのまま受付に提出しても、係の人が記入してくれるので、それでも大丈夫だと思う。
前もって自分で記入してしまって、万が一、都合が悪くなってその日に行けなくなってしまうと、申請書を作り直すはめになってしまうらしいので、やめておいたほうがいい。
当日、「運転免許申請書」に記入するのは、日付くらいで、あとは、交通センターに用意されている「質問表」に回答して、その時点で保有している運転免許証と一緒に提出する。(運転免許申請書は、入校時に書かされたはず)
「質問表」の内容は、身体機能的に運転免許を受けることが可能かどうかについての質問に「はい」か「いいえ」で答えるだけの簡単なもので、基本的には「いいえ」で回答する。
そして、日付と署名も記入するだけ。
ひたすら待つだけ
申請書と質問表と現在、保有している免許証を提出して、受付を済ませると、視力などの簡単な適性検査を受ける。
そのあとは、ひたすら待つだけだ。
免許証の交付までの間、建物から出てはいけないらしい。
現代人は、スマホがあるので、なんとか時間を潰すことができると思うが、時間がもったいない。
ノートパソコンでも持っていけば、何か作業ができるし、本や電子書籍で読書もできる。
ただ、スマホでなんとなく時間を消費するのは、時間の無駄だ。
受付後、しばらく待っていると、写真撮影をして、交付手数料を納めるように指示される。
その後は、また、特にすることはない。
免許が交付されるまでの間に行われたこといえば、かなりしつこい、「交通安全協会」への加入への勧誘だった。
「交通安全協会」への入会は任意なので、各個人で判断していただきたい。
それでも時間が余ると、今度は、若い人向けに、警察官の採用試験の案内などが行われた。
交付は、四輪も一緒なので、かなり時間がかかる。
有効期限
運転免許の「併記手続き」とは、要するに、運転免許証を新しくすることだ。
3年とか5年おきの、免許証の書き換えのようなものだ。
「併記手続き」を済ませると、新たに、そこから3年や5年の有効期限になるので、書き換えたばかりの人は、少し残念だが仕方がない。
「併記手続き」は、誕生日が近い人は、できれば誕生日後に行ったほうがいい。
直近の誕生日が来ると、1年としてカウントされてしまうので、誕生日が近いほど損になってしまう。
誕生日が過ぎたばかりなら、丸々、3年か5年の有効期限ということになる。
「併記手続き」前がゴールド免許だった場合は、ゴールド免許が引き継がれるので、「併記手続き」を行うことで、そこから5回目の誕生日が有効期限の新たな免許証が発行されることになる。
私も、今回の「併記手続き」で、次回の更新が5年以上、先になった。(これは嬉しい)
免許証の写真
数年ごとの運転免許証の書き換えのときもそうだが、交通(免許)センターで写真を撮影する場合、流れ作業的に撮影が行われる。
撮影室の椅子に座ると、ほぼ一瞬で撮影が終わるため、写真の仕上がりを不満に思う人も、かなり多いと思う。
運転免許証は、3年から5年という、まぁまぁ長い間、使うことになる。
そして、運転免許証は、身分証明書としても使う機会が多いので、この写真が気に入らないと、次回の書き換えまで、たびたび不愉快な思いをしなくてはならない。
運転免許証の書き換えや「併記手続き」のときには、事前に撮影した写真を持っていっても大丈夫なので、写真の仕上がりが気になる人は、前もって、条件を満たした写真を撮って、持っていくといいかもしれない。
写真の条件
運転免許証用の写真条件は、都道府県によって、多少違うかもしれない。
しかし、だいたいは、次のような感じだと思う。
カラー/無帽/正面/上三分身(胸から上)/無背景/単一色
・サイズ:縦3センチ✕横2.4センチの縁無し
・背景色:薄い「灰色、茶色、青色」のいずれか
・撮影日:申請前6ヶ月以内に撮影したものに限る
また、写真屋さんへ行って、「運転免許証用の写真」といえば、条件を満たした写真を撮ってくれるはずなので、プロに任せてしまうのが確実だ。
私も、いつでも、どんな身なりをしていても、チャンスがあったら出来るだけ早く「併記手続き」に行いたかったので、事前に写真を用意しておいた。(卒検合格前に)
謎の問いかけ
いざ、写真を持ち込んでみると、
「持ち込んだ写真を使うと、その写真をデジカメで撮影して使うので、ここで撮影した写真よりも、鮮明ではなくなるけど、それでもいいですか?」
という、訳のわからないことを問いかけられた。(スキャンじゃなくて、マジで撮るのか?)
冷静に考えれば分かることだが、
鮮明でない写真付きの運転免許証なんて、交付できるはずがない。
写真持ち込み用の書類を用意するのが、そんなに面倒くさかったのだろうか?
それとも嫌がらせだろうか?
世の中には、よくわからない人間もいるものだ。
写真の持ち込み
併記手続きのときも、免許証の写真を「超、流れ作業的」に撮るために並ぶことになるのだが、その際に、写真持ち込みの場合は、どうすればいいのか質問してみた。
すると、写真を提出するために並ぶようにと言われたので、おとなしく、列に並んで写真を提出した。
その際に、「持ち込みの写真では、きれいな仕上がりにならない」と言われたことを確認してみた。
やはり、
「不鮮明な写真では、免許証の交付ができないので、そのような心配ない」
と言われた。(当然だ)
あの受付の人は、一体、なんだったのだろうか。
おわりに
交通(免許)センターは、それほど楽しいところではない。
むしろ、かなり退屈なところだ。
しかし、教習所を卒業しただけでは、免許を取得したことにはならないので、行くしかない。
問題の持ち込み写真についてだが、仕上がりは、普通に鮮明だった。
持ち込みを希望する人は、安心して持ち込んでほしい。
ほんとうに、あの人は、いったい何んだったのだろう?
免許証の交付までに、どれくらい待たされるのかは、その日の混雑具合で前後するそうだが、私のときは、受付のあと、2時間ほどで交付された。
いろいろ、釈然としないことも多かったが、これで、晴れて大型自動二輪免許を取得することができた。
卒業検定(卒検)に合格したときも嬉しかったが、免許証が交付されたときも嬉しかった。
およそ2ヶ月間の、すべてのプロセスが完了したという感じだ。
そして、これで、ようやくハーレーに乗ることができる。
自分のヘリテージだけでなく、せっかくだから、いろいろなハーレーにも試乗してみようと思う。
振り返ってみれば、この2ヶ月間、ほんとうに、よく頑張ったと思う。
努力が報われるというのは、本当に気分がいいものだ。
何も挑戦しなければ、失敗したり、落ち込んだりすることもないが、もちろん達成感もない。
大型自動二輪免許の取得という挑戦は、私にとって、大いに達成感を味わうことが出来る挑戦だった。
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