先日、久しぶりに、ハーレーに乗ったのだけど、あまりにも暑かったので、帰り道は、わざわざ標高の高い峠を経由して帰ってきた。
ブルターレに乗っていると、ほんとうに速いバイクは別として、普通に走っているバイクに抜かれるということはあまりない。
私も、それほど速いわけではないが、たいていは抜かれるよりも、抜きながら走っていることのほうが多い。
しかし、やはりハーレーに乗っているときは、そういうわけにはいかない。
さらに、ハーレーには、もうひとつ、困った問題もある。
それは…
1年前は速いと思ったが…
1年前に大型自動二輪の免許を取得して、ハーレー(FLHC)に乗り始めたときは、
「けっこう速いな…」
と思ったものだが、最近では、のろまな牛さんのようだ。
もちろん、ビッグトルクを活かせば、直線はソコソコ速いのだけど、車重が重いので、スタートダッシュもイマイチだ。
決して遅くはないのかもしれないが、なんとなく鈍くさい感じだ。
速さだけでバイクを選べば、リッターSSに行き着くのだろうが、時速300km出るようなマシンは、公道では、完全にオーバースペックだ。
そう考えると、ブルターレのような800ccクラスも、悪くないように思う。
ハーレーでは無理をしないのが正解
もう、ハーレーに乗るときには、無理して速く走ろうと思わなくなったのだが、それでも、後ろからネイキッドやSSが迫ってくると、やはり抜かれたくない。
しかし、ストレートではなんとかなっても、ワインディングになると、やはり追いつかれてしまう。
頑張って走っても、すぐにステップを擦って怖い思いをして、諦めることになる。
やはり、はじめから張り合わずに、速いバイクには、さっさと道を譲るのが正解だ。
逆に、私がブルターレで、前を走るアメリカンに粘られたら、ちょっと迷惑だと思うだろう。
ハーレーがワインディングで遅いことは、仕方がないとしても、もうひとつ、大型のハーレーには、弱点があることを、改めて思い知った。
すり抜けができない⁉
ハーレーにも、スポーツスター系など、比較コンパクトなタイプの車両もあるが、ソフテイル系やウルトラ系ともなると、かなり大きい。
大きいと、どうなるのかと言うと…
思うようにすり抜けができない
のだ。
ブルターレでなら、ほぼ、信号待ちなどでは、一番前まで行けるので、遅い車の後について走ったり、ムダな追い越しをする必要がなくなる。
しかし、ブルターレでは、余裕で前に出れるようなスペースでも、ハーレーでは入っていけないことも多い。
実際には、行けるのかもしれないが、心理的に躊躇われるということも少なくない。
たまに、1台だけ寄っていて通りにくいような場面でも、ブルターレなら、その車をかわしながら前に出れるが、大きくて重たいハーレーでは、ぶつけてしまいそうで、なんとなく入っていけない。
そうなると、前に出れないので、車と同じペースで走ることになる。
炎天下では、それが、かなりツラい。
おわりに
ハーレーが、SSやネイキッドに比べて遅いのは、仕方がない。
そういうバイクなのだ。
基本的には、広くて真っ直ぐな道路を、快適に走るためのバイクなので、そこに速さを求めることが間違っている。
それは仕方がないとして、日本の道路事情を考えたときに、
すり抜けができない
というのは、けっこうツラいものがある。
もちろん、道幅に余裕があれば、ハーレーでもすり抜けはできるが、スペースがギリギリだと、なかなか入って行きずらい。
すり抜けについては、賛否両論あるとは思うが、個人的には、ずっと車の後ろについて、車と同じペースで走るのは、ちょっと遠慮したい。
そんな走りをするくらいなら、快適な車でいいのではないかと思ってしまう。
車なら、暑くても寒くても空調を使ったり、飲み物を飲んだりできるので問題ないが、バイクの場合は、車の後ろについている時間は、ツラく、意味のない時間だ。
久しぶりに、ハーレーででかけてみて、あらためて、
すり抜けができないのはツラい!
と思ったのだった。
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