日本国内モデルでラインナップされている、ヤマハのXSRシリーズは、XSR900Xを頂点として、XSR700、XSR125 の3モデルが展開されているが、海外モデルでは、155ccの XSR155 もラインナップされている。
XSR155は、タイとインドネシアで生産されているが、生産国により大きな違いはないが、まったくというわけ同じでもない。
国内の多くの店舗を探せば選べるかもしれないが、タイ生産かインドネシア生産かで選ぶというのも、あまり現実的ではない。
多くは、気に入ったカラーで探して、結果的に、それがタイ生産だったのか、インドネシア生産だったかというだけだの話だと思う。
それでも一応、XSR155 のタイ生産とインドネシア生産の違いを紹介する。
タイ生産とインドネシア生産の違い
XSR155 のタイ生産とインドネシア生産の違いは、それほど多くなないが、まったく同じではない。
タイ生産とインドネシア生産とでは、フロントナンバープレートステーの有無、価格設定、カラーバリエーションなどが多少異なる。
フロントナンバープレートステー
まず、インドネシアモデルには、フロントにナンバープレートを取り付けるためのステーがついている。
そのため、ノーマル状態をみれば、どちらの国で生産されたのかは、すぐに分かる。
日本と同様に、フロントにナンバープレートをつける必要ないタイモデルには、ステーはついていない。
日本でもフロントのナンバープレート不要なので、もしもついていて、邪魔なら切ってしまっても構わないだろう。
価格設定
価格面では、タイモデルとインドネシアモデルを比較すると、タイモデルのほうが若干価格が高いようだ。
目下のところ、日本円は独歩安で、価値が下がり続けているので、今後は、東南アジアからの輸入品も値上がりしていくかもしれない。
いまなら、ノーマル状態の乗り出し価格が50万円台で買えるXSR155も、そのうち60万円台になるかもしれない。
タイ生産とインドネシア生産の比較よりも、日本の円安のほうが、価格に対する影響は大きいと思われる。
カラーバリエーション
カラーバリエーションも、タイモデルとインドネシアモデルとで、多少は違うようだが、毎年の新色や廃止色もあり、変動が大きいため、詳しいことはわからない。
個人的には、ホワイトメタリック(シルバー)かマットブラックがかっこいいと思う。
ただ、Amazonで、タンクカバーやサイドカバー、純正シートやカスタムシートなども普通に買えるので、買った後からも、多少のカラー変更が可能だ。
ちなみに、インドネシア国内では、私がレトロでいいと感じる、シルバーは人気がないらしい。
XSR125 でもそうだが、若い人にとっては、「レトロ」なんて古臭いだけで、ダルブルーソリッド(ライトブルー)のようなカラーのほうがイケているのだろう。
バイク生産の90%以上が海外拠点
ヤマハは、静岡県磐田市に本社を構えている、日本の代表的なバイクメーカーだ。
しかし、世界で年間500万台を超えるヤマハのバイク生産台数のうち、95%以上が海外拠点で行われており、65%は、タイ、インドネシア、ベトナムなどの東南アジアが占めているようだ。
東南アジア各国の生産レベルが高まっているので、品質の高さが向上し続けており、東南アジア生産だから粗悪品というわけでもなくなっている。
そして、日本国内では正規に販売されていない排気量のバイクも、積極的に開発・販売が行われている。
インドや中国、東南アジアには、日本とは比べ物にならないほどのバイク市場が広がっているのだ。
もはや、日本国内需要に対して供給を行うだけでは、各メーカーとも生き残れない。
バイクが気に入れば、それがどこで作られたのかを気にする必要はないだろう。
XSR155に関しては、もしも、フロントにナンバープレートがついていたら、邪魔なので切る手間が発生するが、状態のいい XSR155 の気に入ったカラーが見つかれば、タイ生産なのかインドネシア生産なのかは、気にする必要はないだろうと思う。