2年以上前に、ZX-25Rの乗って半年(3,000km)くらいのときに、『250cc のバイクってどうなの?【Kawasaki Ninja ZX-25R で満足できる人・できない人】』という記事を書いた。
その記事は、けっこう読まれていて、250ccに対しては、けっこう好意的な意見が多かった。
今回は、更に排気量をダウンサイジングして、『155ccのバイクってどうなの?』というテーマで書いてみようと思う。
ただ、納車してから、まだ200km程度しか走っていない慣らし運転中なので、今回は、ファーストインプレッションということで…
エンジン全開にできるようになったら、その時には、また、改めて書いてみようと思います。
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250cc以下のバイクのメリット
大型(1745ccのハーレー → ブルターレ800cc)から、ダウンサイジングしていき、250ccのZX-25Rに乗ってみたのだけど、
「速くはないけど、十分に楽しい!」
というのが、正直な感想だった。
「小排気量のバイクは、大型バイクに乗れない人が乗るバイク…」
なんてことはまったくないことが、実感としてわかった。(大型乗りの皆さん、排気量マウントを取るのはやめましょう!)
トルクやパワーでは、圧倒的に劣ることは確かだけど、250cc以下の小排気量のバイクには、大型バイクにはない魅力がたくさんある。
思いつくままに、いくつか挙げると、
・取り回しが良い
・車検がない
・大型免許が不要
・維持費が安い
・カスタムや修理代が安い
・新車の値落ち額が低い(安いので)
・軽装、半ヘルもあり
などがあるが、大型(とくにハーレー)を所有したことがある人は、大いに納得できると思う。
ハーレーは、
・取り回しが悪い
・車検がある
・維持費が高い
・カスタムや修理代が高い
・新車の値落ち額が大きい
という真逆なバイクで、それでも乗りたいという人が乗るバイクだ。
150ccクラスのバイクのメリット
小排気量バイクのメリットは分かったが、さすがに250cc以下となると、日本では50ccや125cc(原付一種・原付二種)となり、高速道路は走れない。
となると、原チャリを除けば、250ccが小排気量バイクとしての最高排気量となる。
400ccと250ccとの差と比べて、125ccと250ccの差は大きいので、やはり小排気量では、250ccが最高に思える。
しかし、昨今では、東南アジアの市場を中心に、150ccクラスのバイクの人気が高い。
150ccクラスなら、125ccのデメリットを補完することができる。
150ccクラスは、自動車種別で「軽二輪」に属し、250ccクラスと同様の保険料や法規が適用される。
一方で、小型二輪(251cc以上)のような車検は不要で、126cc以上であれば、高速道路も走行が可能になる。
125ccを超えてしまうと、ファミリーバイク特約が使えないなどのデメリットも出てくるので、維持費最優先の人は、原付一択になると思うが、それくらい目をつむれるなら、150ccクラスは、検討する価値はあると思う。
250ccと比較して どこまで我慢できるのか
バイクに購入費や維持費の安さなどを求めるなら、原付がいいと思うが、楽しさやかっこよさにも、少しはこだわりがあるのであれば、125cc以上に乗りたくなるはずだ。
125ccと250ccの間の選択肢は、以前はあまりなかったが、ここ最近では、150ccや155cc、250ccと400ccの間でも、350ccなどの中間排気量のバイクが増えてきた。
YAMAHA車で言えば、YZF-R15 ABS、WR155R、そして、XSR155などがある。
それぞれのジャンルで、150ccクラスをラインナップしているので、全部、揃えてみたくなってしまう。
しかし、150ccクラス排気量のバイクが、原付2種(125cc)と大差ないのなら、少しがっかりだ。
実際のところはどうなのだろうか?
ということが大いに気になると思う。
しかし、ここで問題が…
私自身が、125ccのバイクには、試乗ですら乗ったことがない。
大型からのダウンサイジングしてきたので、乗ったことがあるバイクは、250ccが最小排気量となる。
ということで、今回は、250ccと比較するしかない。
つまり、250ccと比較して、どこまで我慢できるのか、に焦点をあてて考えてみる。
155ccのバイクってどうなの?(慣らし運転中)
XSR155の納車当日は、多少の慣らし運転も意識して、7,000回転以下で、主に高速道路を走って帰って来た。
本当は、もっと回転数を抑える必要がありそうだが、帰ってから調べてみたところ、
1,000km位の最初のオイル交換まで、2分程度の暖気と、6000回転以下を意識したゆっくりアクセルに、スムーズなギアチェンジを心がけて乗ってください。
と、とある販売店のHPに書かれていたので、一安心した。
6,000回転前後なら、一般道でも流れに乗れるし、高速道路を100km/h前後で、普通に走ることができた。
停止状態からの出だしは、決して速いとは言えず、正直、遅いといえば遅いのだが、それでも普通の車よりも遅いということもないので、信号待ちからのスタートでも、一応は前に出られる。
しかし、6,000回転以下でシフトアップをしている限りでは、あっという間にミニバンなどの、スポーツカー以外の車にすら追いつかれて、抜かれてしまう。(ただ、その時点で一般道の制限速度を超えている可能性が高い)
もしかしたら、7,000回転以上回すことができれば、「Baby in Car」のステッカー付きの、ミニバンなんかに抜かれるということはないのかもしれないが、6,000回転前後では、一般道でも高速道路でも普通に車に抜かれる。
ZX-25Rでは、慣らし運転が終わったあとは、車に追いつかれたり、抜かれるということは皆無だったので、これは少しショックだった。
ここが、250ccと155cc の大きな差を感じたポイントかもしれない。
そして、125ccともなると、この差はもっと大きくなると想像できる。
ZX-25R(249cc)は、出だしのトルクこそスカスカだったが、走り出してからの伸びは、一般的な車をまったく寄せ付けなかった。
そこが許容できる人は、150ccクラスでもOK。
そんなのバイク乗りとして許せないという人は、250cc以上に乗ったほうがいいと思う。
ちなみにZX-25Rは、頑張れば、180km/h近く出たので、最高速でも、250ccと150ccクラスの差は大きいと思う。
7,000回転以上回したら、どうなるのかが楽しみだが、VVAが作動しない領域でのXSR155のスピード感はそんな感じだ。
250ccと150ccクラスのバイクの比較
最後に、250ccと150ccクラスのバイクの比較をまとめてみる。
ZX-25RとXSR155という、タイプの違うバイクでの比較だったので、公平な比較とは言えないが、明らかに大きな差を感じた。
スリムなバイクはすり抜けができるので、高速道路以外では、車よりも速く目的地に行くことができる。
しかし、150cc(125ccならなおさら)のバイクの場合、国道やバイパスなどの複数車線のある広めの一般道では、車に抜かれることが多い。
250cc以上であれば、おそらくありえないと思う。
「バイクに乗る以上、車に抜かれるなんて許せない」
という人は、150ccクラスのバイクは、あまりおすすめできない。
でも、それって法定速度以上の話でしょ?
確かにその通りなので、法定速度内で走る人にとっては関係ない話だ。
つまり、法定速度内で走る人にとっては、150ccクラスは、十分に使えるバイクだといえる。
しかし、そうなると、125ccでもいいのかもしれない。
125ccと150ccとの一番の違いは、高速道路に乗れるか乗れないのかなので、ETCをつけて、快適にいろいろな所へ出かけたい人や、
ツーリング仲間が、みんな高速道路乗れるのに、自分だけ乗ることができないというのも迷惑なので、150cc以上がいいかもしれない。
原付の場合、どうしても原付同士で走ることが多くなるが、150ccクラスなら、250ccや350cc、400ccなど、多くのバイク仲間と走ることも可能になる。(さすがに大型と一緒はキツいかもしれないが…)
まだ慣らし運転中であり、雨か猛暑で、それほど乗っていない状態での、ファーストインプレッションではあるが、150ccクラスのバイクを買ってみてどうだったのか、後悔したのか、について現時点での感想は…
どんなバイクに乗りたいのか、どんな道を走りたいのか、どんなバイクと一緒に走るのか、どんなペースで走るのか…などによって答えは変わってくると思うが、
ラフな格好で、時には半ヘルで、気軽に乗るバイクとしてなら、150ccはとてもいいバイクだと思う。
しかも、きちんとフルフェイスを被れば、高速道路を使って、遠出することも可能なので、けっこう万能なような気もする。
125ccとは、高速道路に乗るか乗らないか、ピンクナンバーが許容できるかできないか…などで決めたらいいと思うし、
250ccとは、スピードが一般の車と同等か、遅いくらいなのが許せるか許せないか…などで決めたらいいと思う。
ちなみに、納車して200kmくらいしか走っていないが、現時点でのXSR155の平均燃費は、50km/Lを超えている。
これは、ZX-25Rの2倍以上だが、正直、ZX-25Rが悪すぎだったということもあるので、一般的な250ccで比較してみる。
普通の250cc(シングルかツイン)の場合は、30〜35km/L程度だと思うので、50km/Lの燃費はかなりよく、遠出するときにはありがたいと思う。
今回は、こんなところで。
XSR155のエンジンを全開にできるようになったら、その時には、また、改めて書いてみようと思います。
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