ハーレー・ダビッドソン Battle of the Kings（バトル・オブ・ザ・キングス）2019【BOTK 2019】

今や、世界的なカスタムコンテストとなった、ハーレー・ダビッドソンの「Battle of the Kings（バトル・オブ・ザ・キングス）」。

略して「BOTK」。

毎年、世界各国の国内大会を勝ち抜いてきた、ファイナリストたちの中から、世界一のカスタムビルダーが選ばれる。

「バトル・オブ・ザ・キングス（BOTK）2019」の一般WEB投票が、9月2日より開始された。

一般WEB投票は、特設WEBサイトにて、9月30日まで受け付けている。

投票はこちらから。

⇒ バトル・オブ・ザ・キングス（BOTK）2019 一般WEB投票

CONTENTS

バトル・オブ・ザ・キングス
日本代表はハーレーダビッドソン静岡
QUEEN
おわりに

バトル・オブ・ザ・キングス

ハーレー・ダビッドソンの「バトル・オブ・ザ・キングス（BOTK）」には、世界30ヶ国以上から、200店舗を超える、ハーレーダビッドソン正規ディーラーが参加している。

「バトル・オブ・ザ・キングス」では、オリジナルモデルの価格の半分までと決められた予算制限の中で、革新的なカスタムバイクの制作を競い合う。

「バトル・オブ・ザ・キングス」は、

まず、国内で人気上位のバイクが、投票により選出される。

そこから、各国1台ずつ、優勝者が決定する。

次に、世界中から各国の優勝者たちが集まり、世界一を競うバトルが繰り広げられる。

世界大会の最終審査は、11月の「ミラノ・モーターサイクル・ショー（EICMA）」で行われる。

そこで、エキスパートの審査員たちによって、「バトル・オブ・ザ・キングス（BOTK）2019」の世界王者が選出される。

Battle of the Kings（バトル・オブ・ザ・キングス）世界大会のエントリー一覧は、「Battle of the Kings 特設WEBサイト」より確認することができる。

⇒ Battle of the Kings 2019 特設WEBサイト

日本代表はハーレーダビッドソン静岡

「バトル・オブ・ザ・キングス（BOTK）2019」には、日本からは、ハーレーダビッドソン静岡が製作した「QUEEN」が世界大会に選ばれた。

「QUEEN」は、「ソフテイルスリム」をベースに、フレディー・マーキュリーの生涯に圧倒されて、元型イマージュを探ったモーターサイクルとして、20歳代中心のビルダーたちが作り上げたという。

ハーレーダビッドソン静岡「QUEEN」

QUEEN

ハーレーダビッドソン静岡が作成した「QUEEN」には、以下のような思いが込められているそうだ。

隠しても仕方がないのでこの際、冒頭ではっきりと云おう。

これは世界的に大ヒットした映画『ボヘミアン・ラプソディー』の主人公フレディー・マーキュリーの生涯に圧倒され、元型イマージュを探ったバイクだ。

それはとてもシンプルで、不可逆的な方向性だった。

そしてそれゆえに、製作に当たって悩ましいイシューが常に付きまとった。

『QUEEN』などと云う大仰な名にふさわしいバイクが果たして造れるのだろうか。

製作チームのほとんどが20歳代の私達にとって、同時代に生きることが叶わなかったQUEENと云うビッグバンドは、例えば人間的な側面を持ちながら「エレガント」に映り、あるいは既成音楽を迎合するどころか強烈な「反逆」を持って響いた。

時代を切り拓いたかなたのスターであるにも拘わらず、彼らを旧知の友人のように感じたのは、私達の心根の深部にある、かつての青春の輝きが目前に投影されていたからではないか。

そのような問いを抱きながら「夢を見ることが出来ない時代に生きるがゆえの高揚」などと映画批評する者達からは遠く離れ、私達は世界の誰かに響くマシンの創造を夢見ている。

これは、そういうモーターサイクルだ。

「エレガント」であり「反逆的」でもあると云うのは、考えてみれば相反する物の見方のようだ。

それは例えば『貴族』と『ロック』の合一を試みるかのように、ややもすれば何処へ飛んで行くかもわからない命題となりがちである。

このような反発する状態をどのように調和させるか。

私達が考えたのは、エアクリーナー側のフロント部分(A)、プライマリー側のリア部分(B)で全く印象の異なる効果を狙ってみる、と云う挑戦だった。

字数制限があり詳細は省くが、Aはエレガントなパーツ類を惜しみなく使い、Bは無駄を削ぐボバーの極所を表現した。

そして何より全体が不均衡にならず、保安基準に適し、かつ『QUEEN』と云う名にふさわしいマシンにする。

そのことに多くの時間と情熱を掛けた。

出典：BOTK 特設WEBサイト