バイクは、ほんとうに楽しい。
しかし、冬はほんとうに寒い。
電熱アイテムなどで武装すれば、乗れないこともないが、少し我慢すれば、梅の花が咲く季節がやってくるのだから、最も寒い時期に、敢えて乗らなくてもいいかもしれない。
それよりも、
「車でツーリングやワインディングを楽しんだほうがいいのではないか?」
と思うようになった。
ハーレーの売却と、それまで乗っていた車の車検切れのタイミングが重なったことで、それら楽しくない2台を売って、楽しい車を買うことに決めた。
欧州のスポーツカーに目を向ければ、楽しい車は、たくさんあるが、予算的に“いま”はちょっと難しい。
かといって、国産車に目を向けてみると、魅力的な車はかなり限られている。
実際には、いま買うならアレしかないと、すぐに決まってしまった。
2度目の車検⁉
バイクの免許をとってからは、時間があればバイクに乗るのが当たり前になってしまった。
そのため、車(アクセラスポーツ)は、仕事や買い物の足でしかなく、どうでもいいとまでは言わないが、とくに気にかけることもなかった。
しかし、気がつけば、どうやら納車してから5年が経ってしまうようで、2度目の車検を受けなくてはならないことが判明した。(感覚的には、あと1年くらいあると思っていたのだが…)
しかも、5年近く履いたタイヤ(18インチ)も、そろそろ交換する必要がある。
車検代と18インチのタイヤ4本で、いったいくらかかるのだろうか?
タイヤはともかく、いまの車であれば、性能的には、2〜3年で車検を受ける必要なんてないように思うのだが…
軽さこそ正義
ブルターレを買ってからは、1人でもハーレーには、あまり乗らなくなった。
バイクの免許をとって1年が経過したことで、合法的に一般道でのタンデム走行もできるようになった。
しかい、実際にやってみると、さらに重量が増えるということもあり、1人で乗るよりも、さらにつまらないことが分かった。(総重量450Kg⁉)
車でもバイクでも、移動できればそれでいいというわけではない。
趣味で乗るからには、楽しくなくてはならない。
一般的には、どうやら、重たい乗り物に楽しさを求めてはいけないようだ。(その重さをカバーできるほどの圧倒的なパワーがあれば別だが…)
乾燥重量175kgのブルターレが楽しすぎることが、それを証明している。
やはり、軽さこそ一番の正義なのだ。
ライトウェイトスポーツ
基本的にブルターレは1人で乗る。
ハーレーを売ってっしまったので、ハーレーのタンデム走行の代わりもできて、しかも運転が楽しい車となると、いまの国産車のかなでは、やはりあの車しかない。
日本が世界に誇るライトウェイトスポーツ、マツダのロードスターだ。
現行モデル(ND)は、2015年登場の4代目で、2021年のいまとなっては、少々、古い車といえる。
ほかの車種だったら、とっくにフルモデルチェンジしているだろうが、ロードスターのモデルチェンジ周期は長い。
初代から2代目に移行するまでのタイミングは約9年、2代目から3代目に移行するまでは約7年、そして、3代目から4代目に移行するまでは約10年も経っている。
しかし、現行の4代目から、次期5代目への移行は、早ければ2022年という噂もある。
それが本当であれば、約6年という、過去の周期と比較すると、早めのタイミングでのモデルチェンジとなる。
そして、もしもそうなれば、2021年に購入したロードスターは、すぐに旧モデルとなる可能性が高い。
最新が最良とは限らない
実際には、車検が切れてしまうので、2022年までは待てなかったのだが、普通の車だったら、最新モデルのほうがいいに決まっている。
そのため、モデル末期の現行モデルを買うことを躊躇することもあるだろう。
しかし、ロードスターに限っては、そんな理屈は通用しない。
ロードスターといえば、いまでも初代(NA)の人気が高い。
もちろん、いまとなっては、新車で手に入れることはできないので、欲しければ、程度の良い中古車を探すしかないが、個人的には、25年も前の車を買おうとは思わない。
一方、いまでも新車で購入することができる、4代目(ND)ロードスターのコンセプトは「原点回帰」。
マツダが、改めて「乗って気持ちいい車」を目指して、初代(NA)ロードスターに挑んだ車だ。
4代目(ND)ロードスターは、発売1年を待たずして、すでに開発費の回収を終えているということからも分かる通り、世界各国での売れ行きは好調だ。
4代目(ND)ロードスターは、それだけの人々の支持を得たということなのだろう。
また、急速に脱炭素化やEV化が進むなか、次期ロードスターも、何らかのハイブリッドシステムが導入される可能性も高い。
現行のNDロードスターは、もしかしたら、ガソリンエンジンのロードスターを、新車で買える最後のチャンスかもしれない。
⇒ 脱ガソリン車化の先にある未来【ライドシェア、自動運転…そして車は空を飛ぶ】
ダウンサイジング
大きくなってしまった3代目(NC)から、4代目(ND)へのフルモデルでは、ボディの徹底的な小型軽量化が図られた。
実際に、3代目(NC)と4代目(ND)を比較してみると、次のような感じになる。(車重はグレードによっても若干異なる)
・全長:マイナス105mm
・全幅:プラス15mm
・全高:マイナス10mm
・ホイールベース:マイナス20mm
・フロントオーバーハング:マイナス45m
・リヤオーバーハング:マイナス40mm
実際に乗ってみると、かなり小さくタイトだ。
そして軽い。
私は、過去に2代目(NC)と3代目(ND)に乗っていたことがあるが、乗った感じは、2代目(NB)に近い。
ソフトトップのNDは、エンジンも1.5Lへと、大幅にダウンサイジングが行なわれているので、その点でも1.6LだったNBに近く感じるのかもしれない。
残念ながら、NAには乗ったことがないが、きっと、NAに近いフィーリングだろうことは想像できる。(一度くらい、中古で買って乗っておけばよかった…)
おわりに
ロードスター(NB・NC)には、過去にも乗ったことがあたので、どんか感じの車なのかは、不便な点も含め、だったい分かっていた。
そのため、2シーターのオープンカーに乗ることに対する不安は全くなかった。
不便な車であることは百も承知だが、それを補って余りある楽しさがあることも、また知っていた。
しかし、10年以上も、大きくて普通の車、しかもAT車に乗っていた私にとっては、大きく期待を裏切られることとなった。
それについては次回以降に…
嘘ですw
いま書きます。
だいたいこんなものだろうと、過去にNBとNCに乗っていた私の予想を裏切ったNDロードスターはどんな車だったのかというと…
「車ってこんなに楽しかったのか⁉」
という、驚きの楽しさで、正直いって、ハーレーの100倍楽しいと思った。
まだ納車して間もなく、天候や仕事の関係で、あまりオープンにできていないが、それでも最高に楽しい車だと思う。
今回は、これ以上詳しくは書かないが、走るのが好きな人にとっては、最高に楽しい車にひとつであることは間違いない。
過去のロードスター(NA、NB、NC)は、可愛らしい印象のルックスだったが、現行のNDロードスターは、なかなか精悍なルックスをしている。
出典:マツダ ロードスター30周年 歴代ロードスター
また、インテリアや安全装備、快適性などについては、間違いなく5世代の中では最良だ。
オーディオ系では、Bluetooth接続には対応していないのが残念だが、Apple CarPlay(アップルカープレイ)まで使える。
私にとっては、まったく後悔のない車選びだった。
もちろん、車高が高すぎるなど、ノーマル車両の細かな不満点は多々ある。
しかし、それを改善していくのも、ロードスターライフの楽しみのひとつだろう。
その点では、ロードスターとハーレーは、とてもよく似ている。
ロードスターもハーレーも購入してからのカスタム欲求が止まらない。
さて、どこから手を付けようかと考えてしまうが、積極的にカスタマイズするつもりがない人は、いまの世の中、リースやサブスクでもいいのかも…
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