ハーレーダビッドソン ジャパンは、2020年モデルとして、新たに、SOFTAIL STANDARD(ソフテイル スタンダード・FXST)の国内予約販売を2月25日より開始した。
ソフテイル スタンダード(FXST)は、その名の通り、ソフテイルファミリーのビッグツインエンジン搭載車で、価格設定をみると、ソフテイルファミリーのスタンダードモデル(エントリーモデル)といった位置づけだ。
そして、ソフテイル スタンダード(FXST)はFX系なので、シンプルなボバースタイルで、カスタムベースにもピッタリだ。
というか、逆に、ノーマルのままで乗るには、少し淋しい気がする。
FXST 2020
しかし、この ソフテイル スタンダード(FXST)は…
STREET BOB(FXBB)⁉
今回のニューモデル、ソフテイル スタンダード(FXST)は、たぶん、これまで、ソフテイルファミリーのエントリーモデルだった STREET BOB(ストリート ボブ・FXBB)と、中身は、ほとんど変わらないのではないかと思う。
FXBB 2020
ストリート ボブ(FXBB)の見た目を、クローム(メッキ)パーツを使って、若干、ソフテイル スリム(FLSL)っぽくしただけだと思うのは、私だけだろうか?
FLSL 2020
FXST 2020
こうして並べてみると、
ソフテイル スタンダード(FXST)のデザインは、ストリート ボブ(FXBB)と、ソフテイル スリム(FLSL)を足して2で割ったような感じだ。
ソフテイル スタンダード(FXST)の価格は、ストリート ボブ(FXBB)よりも安いのだが、ブラックアウトが好きな人は、迷わず、ストリート ボブ(FXBB)を選んだほうがいいと思う。
クローム(メッキ)パーツをブラックアウトするだけでも、けっこうな出費となる(逆も然り)ので、ストリート ボブ(FXBB)を選んでおいて、損はないだろう。
Milwaukee-Eight 107 エンジン
ソフテイル スタンダード(FXST)のエンジンは、2020年モデルより、日本導入が大幅に減らされている Milwaukee-Eight 107(ミルウォーキーエイト107)エンジンが搭載されている。
もちろん、ストリート ボブ(FXBB)も同じエンジンだ。
Milwaukee-Eight 107(ミルウォーキーエイト107)の排気量は1,746ccだ。
じつは私のFLHCも、同じ Milwaukee-Eight 107(ミルウォーキーエイト107)だが、パワーやトルク感は、とりあえず十分だと思う。
個人的には、ひとつ上の Milwaukee-Eight 114(ミルウォーキーエイト114)エンジンと、そう大きくは変わらない思っている。
107ciで、マフラー・エアクリーナー・カムを交換し、燃調(インジェクションチューニング)を行った場合、100馬力には届かないが、114ciなら、たぶん100馬力オーバーなので、多少は違う。
しかし、107ciと114ciは、それなりに車体の価格差があるので、それくらいの差であれば、コスパ的には、107ciでもいいように思う。(2020年モデル以降、114ciしか選べなくなってきているが…)
それに、トルクやパワーを求めだしたら、キリがない。
ソフテイル スタンダード(FXST)主要スペック
ソフテイル スタンダード(FXST)の主要スペックは、以下の通りだ。
● 全長:2,320mm
● ホイールベース:1,630mm
● シート高(無負荷状態):680mm
● 車両重量:297kg
● レーク・トレール:30°157mm
● フューエルタンク容量:13.2L
● フロントタイヤ:100/90B19 57H,BW
● リアタイヤ:150/80B16 77H,BH
● フロント・リアブレーキ:シングル・シングル
そして、このスペックは、2020年モデルの ストリート ボブ(FXBB)とまったく同じだ。
ぱっと見だけでも分かるが、スペックで比較しても、ソフテイル スタンダード(FXST)と ストリート ボブ(FXBB)のベースが、同じであることは明らかだ。
FXST と FXBB の違い
ソフテイル スタンダード(FXST)と ストリート ボブ(FXBB)との違いとしては、
ソフテイル スタンダード(FXST)は、
・クロム(メッキ)パーツが多く使われている(ソフテイル スリム〈FLSL〉 っぽい)
・タンクのロゴが異なる
・フォークカバーがついていない
・価格設定が、若干、安い
といったところだろうか?
ストリート ボブ(FXBB)のビビッドブラックが、183万5900円(税込)なのに対して、ソフテイル スタンダード(FXST)の価格は、169万9500円(税込)となっている。
その差は、136,400円(税込)だ。
この差をどう捉えるかは、人によるだろうが、13万円あれば、燃調(インジェクションチューニング)ができる。
おわりに
クローム(メッキ)パーツが好きなら、ソフテイル スタンダード(FXST)もいいかもしれない。
しかし、ブラックアウト好きなら、ストリート ボブ(FXBB)を選んだほうがいいと思う。
この2台は、おそらく、見た目の違いだけなので、より好みに近いほうを選べばいいと思う。
ブラックアウトが好きなのに、安いからという理由だけで、ソフテイル スタンダード(FXST)を買ってしまうと、あとあと高くつくかもしれない。
ブラックアウトしたくなったら、徹底的にやりたくなるものだ。
中途半端が、いちばんカッコ悪い。
さらに、そもそも、ビビットブラック以外のボディーカラーがいい人は、ストリート ボブ(FXBB)は、ボディーカラーが選べるので、自動的にストリート ボブ(FXBB)になるだろう。
とにかく、FLHCを買った私が言えることは、シンプルなスタイルが好きで、しかもカスタムベースにするなら、FXSTやFXBBなどの、価格の安いベーシックモデルで十分だということだ。
そして、エンジンもスタンダードな107ciで十分だ。(どうせカスタムするのだから)
最近は、ブラックアウトが主流だが、クローム(メッキ)パーツが好きなら、ソフテイル スタンダード(FXST)を選ぶのも、ありかもしれない。
もしも、私が、今のタイミングで、ソフテイルファミリーの中から選ぶとしたら、
おそらく…
ソフテイル スタンダード(FXST)
を選ぶだろう。
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