バイクの免許をとった時、私は、バイクについて、ほんとうに何も知らなかった。
大雑把に言うと、バイクは、「ハーレー」か「それ以外」というくらいの認識だった。
バイクのエンジンには、単気筒、2気筒、3気筒、4気筒があり、そして、それぞれに異なる排気量のエンジンが存在していて、フィーリングがぜんぜん違うことなど、考えもしなかった。
そして、ハーレー以外のバイクにも、様々な種類があっても、それらは、単にメーカーの違いくらいにしか思っていなかった。
大型自動二輪の免許をとって2年以上が経ち、試乗も含めていろいろなタイプのバイクに乗ってみて、ようやく、少しはバイクについて、少し分かってきたように思う。
バイクの好みは人それなので、自分の好きなバイクに乗ればいいと思う。
私はというと、最近になって、わりと明確に、自分自身の好みや、バイクに求める基準のようなものが分かってきた。
その基準によると、一番はじめに買ったハーレー(ソフテイル/FLHC)は、なんと、私の好みから一番遠く、好みの対極にあるようなバイクだったということが分かった。
知らないというのは怖いものだ。
人(とくに何かを売りたい販売員)の言うことよりも、自分(分からなければ調べよう)の気持を優先しよう。
また、私の場合、乗り物に対する好みや優先順位は、バイクも車も共通であることが分かった。
けっこう遠回りしたが、やっと分かった、私のバイクの好みや、無視できない3つのポイントについて書いてみる。
軽さは重要!
スポーツ走行をする乗り物は、とにかく軽さが重要だ。(ポイント①)
車で言えば1t(1,000kg)、バイクで言えば170kgあたりが、車重の基準になるだろうか。
車の場合、昨今の車両で1tを切るような車体は珍しくなっている。
幸い、1.5LのNDロードスターは、1t前後(グレードによる)なので、とても楽しい。
バイクの場合、やはり100kg台が望ましく、200kgを超えると、やや重たい印象だ。
私がはじめて買ったハーレー(ソフテイル/FLHC)は、車重が約330kgだったので、話にならないくらいの重さだった。
車もそうだが、パワーよりも、まずは、軽い(重たすぎない)というのが、バイク選びにおいて、なにより重要だ。
バイクは、排気量にもよるが、少なくとも200kgくらいまでの車重が、望ましいのではないだろうか。
高回転まで回せるエンジンか?
あくまで、スポーツカーやスポーツバイクに限っての話だが、私は、基本的に燃費については、あまり気にならない。
ときどき、スポーツカーやスポーツバイクに乗っておきながら、やたらと燃費を気にする人がいるが、燃費について文句を言いながら乗るくらいなら、車なら軽自動車や小型のハイブリッド車、バイクなら50ccや125cc、150ccにでも乗るべきだと思う。
きっと、恐るべき燃費を叩き出してくれることだろう。
もちろん、スポーツカーやスポーツバイクでも、燃費がいいに越したことはないけど、燃費か楽しさか、どちらかを選べと言われたら、私は楽しさを選びたい。
バイクでいえば、なかには、CBR250RRみたいに、燃費と楽しさを両立しているようなバイクもあるようだけど、そんなに多くはないだろう。
何を優先するのかは人それぞれだけど、私は、スムーズに高回転まで回るエンジン(ポイント②)が好きなので、それで燃費が犠牲になるなら仕方がないと思っている。
回らないエンジンは論外だけど、回るけど、公道では回せないオーバースペックのエンジンも、最近ではどうかと思う。
サーキットがメインでないなら、公道でもそれなりに回せるエンジンを積んだ車やバイクのほうが、乗っていて楽しいように思う。
スタイリングも重要!
かっこ悪い車やバイクに乗りたいという人は、多くはないと思う。
やはり、スタイリングは超重要だ。(ポイント③)
しかし、ただ飾っておくなら別だけど、実際に走らせて楽しむなら、先に述べた「軽さ」や「回るエンジン」は、個人的には優先したい条件だ。
その上で、スタイリングのよい車やバイクを選びたい。
最悪、部分的に気に入らない部分は、カスタマイズでどうにかなることもあるが、それが多すぎるなら、はじめから別のバイクを選ぶべきかもしれない。
というか、かっこ悪い車やバイクなんて、はじめから作らないでほしい。
また、バイクは車よりもボディーカラーの選択肢が少ないように思う。
メーカーによって、なんとなく色が決まっているような気もする。
とりあえず、車のように、スタンダードなカラー(黒・赤・青・白・黄色)くらいは、どのメーカーのどの車種でも、選べるようにならないものか。
さらには、メーカーが、やたらとステッカーを貼るのもどうかと思う。
ソリッドのボディーカラーを選んだ上で、ステッカーはオプションにしてくれたらいいのにと思う。
おわりに
趣味で乗るバイクが、かっこ悪いなんてことがあってはならない。
少なくとも、それに乗る自分だけでも、かっこいいと思えなくては、買う意味がない。
しかし、実際に乗ってみると、自分の走りたい走り方ができないバイクだと、つまらなくて、あまり乗らなくなってしまうかもしれない。
ガレージに様々なタイプのバイクを飾っておけるような、経済的、スペース的な余裕があるなら、かっこいいと思ったバイクを、片っ端から買ってもいいのだが、実際に乗って楽しむとなると、そういうわけにもいかない。
欲をいえば、オンロード用とオフロード用の2タイプは所有したいところだが、まずは、なにはともあれ、そのときの自分にとって、いちばんマッチしたバイクが1台必要だ。
もちろん、年齢などによって、マッチするバイクは変化するかもしれないが、先々のことを考えて、いま乗るバイクを妥協する必要もない。
趣味が変わったら、そのときは乗り換えればいいと思う。
免許を取る前に、なにも分からずに買ったハーレーは、それほど楽しくなかったので、ブルターレ800に乗り換えた。
ブルターレ800は、軽くていいバイクだけど、3気筒800ccのエンジンは、公道では、ややオーバースペックかもしれない。
公道で高回転まで回したら、楽しいというレベルを超えてしまう。
それに、公道でそんなにスピードを出す意味が、果たしてあるのだろうか。(あるかないかでいえば、間違いなく、ない。)
ときどき、近所の普通の道路で、フェラーリかなにかが、猛スピードで走っているのを見聞きする(見えなくても音で分かる)けど、なんだかアホらしく思える。
パワーがありすぎて、ほんの数秒しかアクセルを踏めていないのが、排気音だけでわかる。
もちろん、シフトアップなんてできないから、「アクセルを踏み込んで、すぐにアクセルオフ」というのを、爆音を轟かせながら、ただ繰り返している。
何が楽しいのか、さっぱり分からない。
きっと、公道でブルターレ800を飛ばしている自分も、同様に、ただのアホとしか思われないのだろう。
また、ワインディングを走るにしても、楽しいのはストレートではなくてコーナーなので、それほど多くのパワーは、必要ではないと思うようになった。
公道では、タイムを縮めたり、誰かと勝ち負けを競っているわけでもない。
とにかく、安全な速度域で、楽しく気持ちよく走れれば、それでいいのだ。
私が、スポーティーな車やバイクに求める3つのポイントは、以下のとおりだ。
① 軽い
② 高回転型エンジン
③ スタイルが良い
さて、このように、自分のバイクの好みは、はっきり分かってきた。
ハーレー(FLHC・2気筒・1745cc)
↓
MVアグスタ(ブルターレ800・3気筒・798cc)
ときて、次は、どんなバイクがいいだろうか。
コメント
ご無沙汰してます。この流れだと選択肢は 満額使えるパワーに軽量そしてデザインを満たすのはCBR250RRかな?コスパもいいしね。カワサキの4気筒も悪くないけど、ちょっとピーキー (絶対買わない気がするが。。)私も250持ってたけど使い切れるパワーを駆使して走るのはまあ楽しかった。でも立ち上がるとかでストレス溜まるから。ベストマッチは600位だろうって思うけど。4気筒は800以上じゃないとストレス溜まる。結局あーだのこーだの考えるとでかいバイクになるんだよね。 今気になるバイクはドカティスーパースポーツ950sだなー買わないけど。
トムクルさん、こんにちは。
梅雨と秋雨が繋がってしまったような2021年の夏も、そろそろ終わり、ようやくバイクシーズン到来ですね。
公道では、デイトナ675やCBR600RR、ZX-6Rあたりが使いやすいのではないかと思います。
デイトナ675(排気量は前後してもOK)には、ぜひ、最新の技術で復活してほしいです。
ただ、250ccも、一度は乗ってみたいですね。
そのうえで、自分の実体験として、良し悪しを判断したいです。
また、250ccは車検もないので、ワインディング用のオモチャとして保有しておくというのもありかもしれません。
ホンダは、マシンはいいのでしょうが、カラーリングとかディテールがあまり好きではありません。
そうなると…(続きは記事にしようと思います。)