先日、ハーレー(FLHC)の12ヶ月点検を兼ねて、すべてのオイル交換をしてきた。
12ヶ月点検は、1時間〜1時間半くらいの所要時間がかかると聞いていたので、その間、ただハーレーの展示車両を眺めていても仕方がないので、試乗をさせてもらうことにした。
お目当ては、スポーツスターだ。
ずっと、883に乗ってみたいと思っているのだが、883は別の店舗にしかなく、試乗車が用意されていた、排気量1,200ccのXL1200X Forty-Eight(フォーティーエイト)に試乗させてもらった。
XL1200NS IRON1200
以前、少しだけ、XL1200NS IRON1200(アイアン1200)に試乗したことがあったのだが、そのときは、まったく良さが分からなかった。
XL1200NS IRON1200
XL1200NS(アイアン1200)は軽いので、とても扱いやすく、取り回しもしやすかった。
しかし、普段、ビッグツインに乗っている私からするとトルクがなく、そのときは、「スポーツスターではなく、ビッグツインにしておいて良かった!」と思った記憶がある。
一般的に排気量が1,200ccもあれば、200馬力オーバーの、ものすごく速いバイクができるはずだ。
しかし、ハーレーの1,200ccは…
スポーツスター
ということで、ハーレーの1,200ccには、まったくいい印象がなく、
「むしろ883ccのほうが、元気よく回って、楽しいエンジンなのではないか?」
そう思っているのだが、なかなか883に乗る機会がない。
私は、「デカイほど良い」という、ハーレーならではの感覚には、あまり馴染めない。
やはり、コンパクトで軽いバイクこそ、正義だと思うよう。
ハーレーのスポーツスターは、車重こそ250kg以上あり、決して軽いバイクとは言いがたい。
しかし、それでも、ハーレーのなかでは、かなり軽くてコンパクトな作りになっている。
XL1200X Forty-Eight
今回、試乗した1,200ccのXL1200X Forty-Eight(フォーティーエイト)は、見た目は、かなりクールでカッコいい。
XL1200X Forty-Eight
前回のアイアン1200の試乗のこともあったので、それほど期待していなかったのだが、これが予想を裏切って、かなり良かった。
思った以上にトルクがあり、
「エンジンは、これで十分かもしれない」
と思ったくらいだ。
しかも、ビックツインのハーレーよりも、エンジンを高回転まで回して走れる。
もちろん、軽いので、取り回しも容易だ。
また、Forty-Eight(フォーティーエイト)は、アップハンドルではないので、ポジションも、やや前傾になりスポーティーだ。
たたし、フットコントロールは、フォワードコントロールなので、「くの字」を強いられる窮屈なポジションになる。
イメージ的には、ソフテイルのFXSB(ブレイクアウト)をコンパクトにしたような感じだ。
鼓動感というより振動
スポーツスターは、2003年までは、リジットマウントだったが、2004年からラバーマウントになっている。
それでも、バランサー付きの私のハーレー(FLHC)と比べると、かなりの振動があり、ハンドルを握る手にも、ビリビリと、かなりの振動を感じる。
そこが、ハーレーらしさなのだろう。
なかには、あえて、2003年までの、リジットマウントのスポーツスターを選ぶ人もいるようだ。
しかし、私としては、ラバーマウントのスポーツスターですら、正直、疲れる気がする。
鼓動感なら…
前回、乗ったXL1200NS IRON1200(アイアン1200)は、年式が古かったのか、メンテナンスの問題なのか、まったくと言っていいほど、いい印象がなかった。
しかし、今回、試乗したXL1200X Forty-Eight(フォーティーエイト)は、ぜんぜん違うバイクだった。
これなら、スポーツスターも悪くない。
ただ、あの鼓動感(というよりも振動)は、やはり疲れそうだ。
個人的には、鼓動感で言えば、270度位相クランクの1,200ccパラツインエンジンを積んだ、トライアンフのボンネビル ボバー ブラックの鼓動感が、とても心地よくて好きだ。
BONNEVILLE BOBBER BLACK
おわりに
試乗を終え、点検&オイル交換も終わったので、自分のハーレー(FLHC)に乗って帰ったときに、改めて思ったことがある。
それは、1,700cc以上のビッグツインエンジンを積んだ、大きなハーレーは、やはり、2,000回転戦後以下で、トコトコ走るような乗り方が、いちばん似合っている。
もちろん、回わして走れば、スポーツスターでは味わえないような、強烈な加速も味わえるが、そういう走り方をするバイクではないように思う。
なんというか、大排気量ののミニバンで、飛ばしているような感じに近い。
一方のXL1200X Forty-Eight(フォーティーエイト)は、もう少し回転数を上げて、スポーティに元気よく走るのも悪くない。
昔ほどではないにしろ、スポーツスターのネイミングは、伊達じゃない。
容量が7.9Lというピーナッツタンクは、明らかにツーリングには不向きで、絶えず給油の心配をしなくてはいけなそうだ。
しかし、ロングツーリングをしないのであれば、スポーツスターは、ハーレーの中では、軽量・コンパクトで、かっこよく、とても魅力的なバイクだと思った。
もしも、次にハーレーを買うことがあれば、スポーツスターを選ぶだろう。
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