ツーリング関連のネタが溜まっているのだが、その前に、このネタを書かなくてはならない。
そう、みんな大好き、他人の「立ちごけ」案件について。
2020年5月現在、ブルターレ800ロッソは、日本に10台くらいしか入って着ていないので、もしかしたら、私は、日本で初めて、ブルターレ800ロッソで立ちごけした男である可能性が高い。
納車から11日、走行距離は、ちょど1,000kmでの出来事だった。
立ちごけの危険性
バイクに乗っているかぎり、立ちごけの危険性は常にある。
バイクは不安定な乗り物だが、走っているときは、案外、安定している気がする。
立ちごけの原因で多いのは、スタンドが、いちばん前まで出きっていなくて、中途半端な状態でバイクから降りようとして、ズルズルと左側に倒れてしまうパターンだ。
いくら軽いバイクでも、一定以上、傾いてしまうと、もう倒れるしかない。
ちなみに、ハーレーを納車したときは、その日のうちに、家に帰って立ちごけをしたのだが、それも、スタンドが中途半端にしか出ていなくて、ズルズルといってしまった。
しかし、ハーレーの場合は、エンジンガードに加えて、エンジンガードガードまでついているので、まったくの無傷だった。
それ以来、スタンドだけは、しつこいくらい確認しているので、立ちごけは1回しかしていない。
その後の1回は、初めてのUターン時に、内側に倒れてしまった。
Uターンのときは、外側に重心をおいて、うまくバランスを取らなくてはいけないことを、そこで学んだ。
それ以来、しばらくの間、立ちごけは、まったくなかった。
軽さに油断
ハーレーと比べて、ブルターレは足つきはよくないが、車重が軽い。
330kg(ハーレー)に対して、175kg(ブルターレ)なので、半分近い重さしかない。
いくら非力な私でも、330kgのハーレーから比べれば、175kgのブルターレは、あまりに軽く、またがっていても、ほぼ不安がない。
「これは、立ちごけしようがないな…」
という感じで、とりたてて予防策なども、おこなっていなかった。
明らかに油断があったのだろう。
ブルターレで立ちごけ
ブルターレ800ロッソの納車から11日、走行距離は、ちょど1,000km走ったころ、ふと景色の良い路肩にブルターレを止めようとしたときに、事件は起こった。
スタンドを前までだしたつもりだったが、きちんとでていなかったようで、
「あれ、あれ、あれ」
という感じで、左側に倒れた。
私自身は、ひっくり返った亀のようにゴロンと後ろに倒れ込み、最後は頭(ヘルメット)を「ゴツン!」と路面にぶつけてしまった。
もちろん、怪我はなかったが、ヘルメット(Z-7)にキズがついた。
ヘルメットについては、ステッカーチューンで、ごまかすしかない。
問題は、ブルターレだ。
すぐに起き上がって、車体を起こした。
ハーレーに比べると、起こすのは楽勝だった。
なんらかの液体(冷却水かガソリン)が漏れていたので、慌てて起こしてしまったが、いま思うと、被害証拠写真を取っておくべきだった。
ハーレーも含めて、これまでに3回、立ちごけをしているが、いちども写真を撮っていない。
それだけが、心残りだ。
ステップが折れた!
立ちごけしてしまったブルターレを起こしてみると、左足を乗せるステップが、ポキっと折れていた。
「ステップって折れるんだ⁉」
というのが正直な感想だった。
その他は、グリップエンドとクラッチレバーに、少々のキズがついていた。
つまりは、その3点で、支えてくれたということだ。
幸い、タンクやフレーム、灯火類など、その他の部分にダメージはなかった。
ステップが折れたことは、ショックではあったが、タンクなどが無事であったのは、ほんとうに良かった。
タンクが凹めば、気持ちは、もっと凹むに違いない。
ステップは、いずれ変えるつもりではあったので、ショックは少ない。(ということにしておく…)
エンジンは⁉
そして、次に、エンジンをかけてみた。
すると、かからない。
「まいったな…」
と思ったが、クラッチがニュートラルでないことに気がつき、ニュートラルに入れてから、もういちどエンジンをかけてみると、すんなりかかった。
次なる問題は、ステップが折れていても、自走できるのかということだった。
応急処置
折れたステップの上に左足を乗せて走り出したが、ピッタリと車体側に足をつけていれば、問題なく走れた。
これは、ニーグリップの練習にもなって、いいかもしれない。
とりあえず、洗車場まで走って行って、汚れたブルターレを洗ってから、家に帰り、折れたステップを瞬間接着剤でくっつけてみた。
そして、落ちないようにビニールテープで、グルグル巻にしておいた。
もちろん、この状態で峠などを走ることはできないが、修理のために、ショップなどまで行くときのための、応急処置だ。
そのままにしておくと、折れた部分で、シューズにキズがつくのだ。
修理計画
残る問題は、どのように修理するかだ。
・カスタムパーツに交換する(左右)
・バックステップに交換する(左右)
のいずれかになりそうだ。
もちろん、下に行くほど、費用が高くなる。
とりあえず、純正部品の価格と納期は、ディーラーに電話して調べてもらうことにした。
あとは、ネットで調べたり、詳しい人にきいて、どう修理するのかを決めていこうと思う。
おわりに
今回、ブルターレ800ロッソで、立ちごけしてみてわかったことは、ガードやスライダーなど、何もつけていない状態でも、タンクやフレームなどは、案外、大丈夫なものだということがわかった。
もちろん、ハンドルが内側ではなく、外側に切れてしまった場合(そんな風にコケることがあるのか⁉)は、分からないが…
そして、自分がバイクと路面に挟まれて、怪我をすることもなかった。
もしかしたら、これは、教習所時代に、さんざコケまくったからかもしれない(笑)
…つづく
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