バイクの免許を取る前は、国産メーカーのほかには、ハーレーとBMWとドゥカティくらいしか知らなかったが、それ以外にも、世界には、たくさんのオートバイメーカーがあることに驚く。
もちろん、日本製は、車でもオートバイでも、高性能で、コスパは高いと思うのだが、所有欲を満たしてくれるものは少ないように思う。
海外メーカーの車輌には、関税や輸送費(そして、エンブレム代⁉)などが価格に上乗せされてくるのでので、同じような車格や性能の場合、どうしても価格は高くなる傾向にある。
しかし、それだけ所有欲や満足度は高い。(維持費やパーツ代も高いが…)
そんな海外のオートバイメーカーのひとつに、「Husqvarna(ハスクバーナ)」という、ユニークなブランドがある。
Husqvarna(ハスクバーナ)
「Husqvarna(ハスクバーナ)」は、スウェーデンのストックホルムに本社を置く企業で、現在では、チェーンソーや芝刈り機など、農林・造園機器、建設機械のメーカーとして知られている。
Husqvarna(ハスクバーナ)社の起源は、スウェーデン王室に納めるマスケット銃を製造するメーカーであったという。
また、Husqvarna(ハスクバーナ)社は、すでに売却したオートバイのブランド名や、傘下の別会社に移管されたミシンのブランド名でもある。
日本では、100%子会社の「ハスクバーナ・ゼノア」が、農林・造園機器や建設機械を販売している。
オートバイに関しては、後述する。
ハスクバーナ・モーターサイクルズ
1903年には、「Husqvarna(ハスクバーナ)」のオートバイ部門として、「ハスクバーナ・モーターサイクルズ」が設立され、オートバイの製造が開始された。
「ハスクバーナ・モーターサイクルズ」は、モトクロス、エンデューロ、スーパーモタードなどで使用される、オフロード系のオートバイを、数多く生産するブランドとなった。
そして、「Husqvarna(ハスクバーナ)」は、1960年代から1970年代にかけて、モトクロス世界選手権で圧倒的な力を誇った。
しかし、「ハスクバーナ・モーターサイクルズ」は、1987年にイタリアのオートバイメーカーで、MVアグスタの親会社である「カジバ」に売却された。
その後、「カジバ」から、一部の株式を買い戻し、オートバイ事業に再投資を行うも、2007年には、BMWグループに売却され、その傘下となる。
さらに、2013年には、KTMグループの親会社「ピエラ・インダストリーAG」に売却され、同じく2013年には、KTM傘下となっていた「フサベル」に売却された。
「フサベル」は、1987年の「ハスクバーナ・モーターサイクルズ」売却時に、一部の関係者が独立して創業したという経緯があったため、事実上の再統合となり、現在、「フサベル」が、「Husqvarna(ハスクバーナ)」のブランドを継承している。
なんだか、ややこしい話だが、紆余曲折があった末、現在、「Husqvarna(ハスクバーナ)」のオートバイ部門は、KTMの傘下にあるということだ。
おわりに
それほど多くはないが、日本にも、「Husqvarna(ハスクバーナ)」の正規代理店があり、「Husqvarna(ハスクバーナ)」の個性的なオートバイを買うことができる。
KTMとともに、これから、ますます人気がでそうなブランドだ。
また、最近では、「Husqvarna(ハスクバーナ)」には、オフロード系のオートバイだけではなく、ストリート向けのオートバイもあり、人気が高まっている。
最近のモデルでは、エンジンやフレームなどは、KTMの車輌がベースとなることも多いが、デザインなどは、「Husqvarna(ハスクバーナ)」独特の仕上がりとなっている。
そのなかで、個人的には、
「VITPILEN(ヴィットピレン)」や「SVARTPILEN(スヴァルトピレン)」というモデルが気になっている。
そして、エンジン排気量については…別の記事で。
【関連記事】
コメント