バイクに乗っていると、必ず出会いがある。
お互い、複数で乗っているときには、あまり、話しかけたりすることは少ないかもしれない。
私の場合も、ソロ(ひとり)で乗っているときには、けっこう、気になったライダーに声をかけてしまう。
バイクは、ひとりで走るのもいいものだ。
そして、ひとりでも走っている人は、たいてい、バイクを走らせるのが好きな人が多いので、話しかけてみると、話が合うことが多い。
今回は、「バイクが繋ぐ縁」について。
仲間意識
基本的に、多くのバイク乗りは、自分以外のバイク乗りに対する、仲間意識のようなものがある。
これは、他の趣味でも同じかもしれないが、バイク乗り同士なら、初めて会った人とでも、話がはずんだり、話題が尽きないものだ。
私は、今まで、初めて会ったバイク乗りに、突然、声をかけて、拒否されたことはない。
それどころか、まだ、大型自動二輪免許をとって3ヶ月だが、話しかけた後に、半日くらい、一緒に走ったりしたことも、けっこうある。
また、最近は、スマホで簡単に連絡先の交換ができるので、連絡を取りあって、後日、改めて一緒に走ることもできる。
そして、仲良くなるバイク乗りは、ハーレーに乗っている人だけとも限らない。
KAWASAKI(カワサキ)
私は、これまで、知らない人に声をかけたりできるような人間ではなかったのだが、ハーレーに乗り始めてから、すっかり変わってしまったようだ。
少し前には、ソロツーリング(私の場合、バイク初心者なので、ソロツーリングは、武者修行みたいなものだろう)の途中、KAWASAKI(カワサキ)の旧車(車種は分からないが、たぶん、名車だと思う)に乗っているの人と、山の中の、道路工事中の信号待ちで仲良くなって、そこから一緒に走ったこともある。
そのKAWASAKIのバイクは、ハーレーに負けないくらい、いい音をさせていた。
何と言って話しかけたかというと、もちろん、
「いい音ですね!」
だった。
たったそれだけで、打ち解けることができてしまう。
バイク乗りとは、不思議なものだ。
そのKAWASAKIのバイク乗りとは、しばらく一緒に走ってから、途中でコーヒーブレイクをしてから、それぞれの目的地に向けて別れた。
BMW S 1000 RR
また、先日は、やはりソロで走っている途中、コーヒーブレイクで立ち寄ったコンビニに、あとからBMWのバイクがやってきた。
そして、彼もひとりだった。
何気なく話しかけてみると、今はBMW(S 1000 RR )に乗ってはいるが、以前はハーレーに乗っていたということだった。
それも、3台くらい乗り継いだということで、けっこう、ハーレーにも詳しい。
しばらく、コンビニで話をしていたが、そのまま、お互い予定を変更して、一緒に走ることになった。
どうやら、私も彼も、いつまでもグダグダしているよりも、走るほうが好きなようだ。
彼とは、昼食も一緒に食べたりしながら、けっこうな距離を一緒に走った。
BMW S 1000 RR
そして、BMW S 1000 RR の後ろについて走るのは、かなり刺激的だった。
BMW S 1000 RRは、とにかく早い。
BMW S 1000 RRのスペック
排気量 | 999 cc |
最高出力 | 146 kW(199PS)/ 13,500 rpm |
最大トルク | 113 Nm / 10,500 rpm |
私のミルウォーキーエイトも、ストレートでは、ビッグトルクを生かして、なんとか追いつけるのだが、出だしとコーナリングでは、まったく歯が立たない。
しかし、公道で、10,000回転付近まで回すことも難しいと思う。
その点では、ミルウォーキーエイトであれば、5,000回転以下で、力を出し切れる。
また、私のハーレーが、インジェクションチューニングをしてあったかげで、なんとかついて行けたのかもしれない。
そして、BMW S 1000 RRのライダーは、おそらく、後ろを走る私を気にしながら、だいぶ手を抜いて走ってくれたのだろう。
しかし、一切、加減することなく走れるというのは、とても楽しいものだ。
出会い
数人でつるんで一緒に走るのも楽しい。
しかし、排気量があまりに違いすぎたり、走るスタイルが違いすぎると、何かと気を使うことも多い。(車種は関係ない)
場合によっては、ストレスが溜まる。
だけど、そこは我慢しなくてはいけないし、自分も、別の場面では、ストレスを与えている側になっていることもあるだろう。
それらが嫌な人は、もう、ソロで走るしかない。
というか、ソロで走るべきだ。
目的地や滞在時間なども含めて、自分のペースで走りたいときも、やはり、ひとりがいい。
そして、ひとりで走っていると、たくさんの出会いがあるものだ。
「この人(このバイク)と、一緒に走ってみたい」
と思ったら、積極的に声をかけるべきだと思う。
逆に、
「この人とは、ちょっと…」
「このバイクとは、ちょっと…」
と思うような人には、話しかけなければいい。
また、話してみて、「何か違うかも?」と、フィーリングの違いを感じたら、適当に話を切り上げて、その場を去ればいいだけなので、それほど、深く考える必要はない。
どこかのツーリング先で、偶然出会った人(バイク)とは、その後、二度と会わない確率のほうが、確実に高いのだ。
せっかくの出会いは、大切にしたいものだ。
おわりに
今回のBMW S 1000 RRに乗っていたライダーとの出会いのように、「話しかけてよかった」という出会いは、必ずあると思う。
しかし、そんな縁も、話しかけなければ、何ごともなく過ぎ去ってしまう。
そして、これは、ツーリング中や、バイク乗りだけの話ではないと思う。
人やモノとの出会いが、その先の人生を変える。
もちろん、良い方に変わることもあれば、その逆の場合もあるかもしれない。
しかし、どちらにしろ、出会いがなければ、変化の乏しい、つまらない人生を送ることになりかねない。
気になった知らない人に話しかける
気になったものを手に入れてみる
という、ちょっとした勇気が、その後の人生を大きく変えてしまうことは、大いに有り得る。
私は、ハーレーだけに乗ろうと思って、大型自動二輪免許を取ったのだが、今回のことで、BMWも欲しくなってしまった。
ハーレーで、しばらく腕を磨いてから、ぜひ、BMWのバイクも買って、乗ってみたくなった。
水平対向エンジンも面白そうだ。
そして、コーナーリングなどでは、ハーレーとは、まったく違った、楽しい体験ができそうだ。
やはり、人でもモノ(バイクなど)でも、出会いは大切だ。
そして、少しの勇気さえ持てれば、その出会いが、さらに次の出会いにつながっていくような、そんな気がする。
ハーレーでもBMWでも、車種はなんでもいいが、バイクが気になっている人は、ぜひ、思いきって乗ってみてほしい。
もちろん、大変なこともあるだろうけど、それ以上に、楽しいこともたくさん経験できると思う。
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