教習所では、ニーグリップをうるさく注意されたされたが、免許を取ってしまえば、乗り方は自由だ。
ましてや、ハーレーなどのアメリカンタイプに乗ると、もはや、ニーグリップは不要のように思われているフシがある。
しかし、時に、ニーグリップも必要だ。
今回は、
ニーグリップをやろうと思っても、物理的にできないのもツラいかも?
という話。
ニーグリップの必要性
常にではなくても、コーナーでアウト側のタンクやエアクリーナーを、イン側に向けて押してやるとか、超低速でバランスと取るとか、高速道路走行とか…、ニーグリップが必要になる場面は、意外とある。
これは、見た目の問題ではなく、車体を安定させたり、安全に早く曲がるために必要だから、そうするわけだ。
また、上半身の力を抜くためや、人馬一体となるためにも、ニーグリップは必要だと思う。
しかし、バイクのなかには、ニーグリップができない車種もある。
たとえば、ハーレーのスポーツスター・シリーズ(ファミリー)とか、トライアンフのボンネビル・ボバー・シリーズ(ファミリー)など。
フューエルタンクの容量が10L以下の、スマートなタンクがついているボバースタイルのバイクは怪しい。
Bonneville Bobber Black
「Bonneville Bobber Black」のスタイルの惚れてしまい、実際に試乗してみたら、1,200ccのパラツインエンジンの鼓動感や、ノーマルなのに心地の良いマフラーサウンドなど、かなり、いい感じで、ますます欲しくなった。
しかし、ひとつ問題がある。
それは、9Lのフューエルタンクの、ちょうど膝が当たる部分が、デザイン的にえぐられていて、ニーグリップができない。
実際には、やってできないこともないが、かなり内股になってしまう。
その体勢は、なかなか大変で、しかも、けっこうカッコ悪い。
ニーグリップパットなどを貼り付ければ、少しはマシになるのかもしれないが、美しい「Bonneville Bobber Black」にそんのもの付けてもよいものか。
というか、「Bonneville Bobber Black」のタンクに付く、ニーグリップパットがあるのだろうか?
おわりに
スポーツスターやボンネビル・ボバーは、ゆったりとしたライディングが楽しめる、いいバイクだ。
そして、ボバースタイルの見た目は、クールでかっこいい。
しかし、ニーグリップができないと、車体のコントロール性が低くなる。
「いやいや、のんびり流せば問題ない、攻めるバイクではないのだから」
と言われれば、それまでだが、かっこいいバイクに乗るからには、かっこよくスマートに乗りこなしたいものだ。
そして、コーナーも颯爽と駆け抜けたい。
そんなときに、ニーグリップができないと、少しツラいように思うのだが…
実際に乗っている人は、どのように感じているのだろうか?
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