真冬でも10℃以上あり、日差しがあると、けっこう暖かく、それなりの格好をしていれば、全く寒くない。
そんなある日、天気が良かったので、久しぶりに、ソロツーリングにでかけた。
そもそも、のんびり走るつもりだったので、敢えて張り合うようなことはしなかったが、ちょっとした山道では、普通のネイキッドに簡単に抜かれた。
高価なSS(スーパースポーツ)や、ストファイ(ストリートファイター)ではなく、大型かどうかも定かではない、普通の国産ネイキッドにだ。
それらのバイクは、価格的には、おそらく、私のハーレー(FLHC)の1/2とか1/3だと思う。
バイクの値段と速さは、まったく関係がないということだ。
今回は、ハーレー vs ネイキッドについての話なのだが、ハーレーも、ネイキッドといえばネイキッドなので、
アメリカン vs ネイキッド
ということで。
ハーレーは出だしが遅い⁉
重たいハーレーは、出だしが遅い。
1速は、ほぼ使えないし、2足もそれほど使い物にならない。
3速〜6速の1,600回転以降は、恐ろしい加速をみせるが、出だしでは、普通のネイキッドの方が、断然、速いのだ。
ネイキッドは、なんというか、す〜っと、滑るように前に行ってしまう。
また、ハーレーとネイキッドでは、追い越しやすり抜けできる隙間も違う。
もちろん、ネイキッドの方が、より少ない隙間に、スッと入っていけるので、どんどん前へ行ってしまう。
コーナーでも…
コーナーでは、バンク角の大きいネイキッドのほうが、圧倒的に有利だ。
ハーレーの場合は、なるべく車体を寝かせずに、直角に近いライン取りで走ったほうが、いちいち、ガリガリとステップを擦らなくて済むし、結果的に、速く曲がれる。
また、バンク角だけの問題ではなく、4輪でも、2輪でも、モータースポーツは、やはり、軽いは正義なのだ。
軽ければ軽いほど、コーナーで、ブレーキングポイントを遅らせることが出来るし、制動距離も短くなる。
また、タイヤやブレーキ性能も、ネイキッドのほうが、より走りに振ってあるので、ハーレーで、同じ調子で突っ込んで行くのは危険でもある。
おわりに
そもそも、バックステップがついているようなバイクに、フォアコンやミッドコンのハーレーで勝とうとするのが間違いだ。
たいていのハーレーでは、ある程度以上のライダーが操るネイキッドには、直線以外では、勝てないと思う。
しかし、そもそも、スタイルがまったく違うバイクなのだから、本来、無理して張り合う必要もない。
そして、たとえ遅くても、ハーレーには、直進安定性や、長距離ツーリングのときの体にかかる負担の少なさ、心地よい振動や音など、ネイキッドにはない良さが、たくさんあるのだ。
どうしても、早く走りたければ、ネイキッドや、SS(スーパースポーツ)、ストファイ(ストリートファイター)、または、LIVEWIRE(ライブワイヤー/日本未発売)などの電動バイクに乗ったほうがいいかもしれない。
しかし、それでも、ライディング技術を磨いて、ビックトルクを生かし、ネイキッドと勝負できるくらい、速く走れるようになるのも、また、楽しいのではないかと思う。
また、2020年末に北米で発売予定の、ハーレーのストリートファイターモデル「Bronx975」も、大いに楽しみだ。
Bronx 975
もしも、日本に導入されて、試乗車が用意されるなら、ぜひとも乗ってみたい。
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