近年の真夏の日中は、恐ろしく暑い(熱い)ので、そんな時間帯には、あまりハーレーに跨っていないほうがいい。
本当は、早朝のツーリングで、朝陽を見ながら、帰ってくるくらいがちょうどいいのだが、早起きが苦手な人にとって“朝駆け”はツラい。
もしかしたら、寝ないで、そのまま“朝駆け”に行くほうがラクかもしれないが、暑さで体力を消耗して疲れているなら、危ないのでやめたほうがいい。
そこで、
「そうだ、だったら、夕方から夜間に乗ろう!」
ということになる。
また、田舎の方の古いトンネル内も、けっこう暗いので、突然、夜間に近い状況になる。
今回は、夜間やトンネルなど、暗い道での運転について。
突然の段差や凹み
夜間は、ただでさえ視界がよくないので、調光機能のないサングラスや、スモークシールドは危ないので、おすすめできない。
夜間や古いトンネル内は、暗いので、日中以上に注意が必要だ。
とくに夜間は、道路の段差や凹みなどに気付きづらい。
段差や凹みなどが、遠くから分かっていれば、避けたり、身構えたりすることも出来るが、見えていなければ、いきなり「ガタッ」とくる。
油断していると、バランスを崩しかねない。
また、乗り心地の悪いサスペンションやシートの場合、さらに衝撃が大きい。
見えないものは避けようがないが、そういう危険性があることも頭に入れておこう。
ということで、夜間の片手運転は、やめたほうがよさそうだ。
古くて長いトンネル
最近の新しいトンネルは、比較的明るいのだが、古いトンネルは、けっこう暗い。
そして、真夏でも、かなり気温が低いことが多い。
まるで、冷蔵庫の中に入ったかのようなトンネルもある。
さらに、古いトンネルなどに多いのだが、舗装の繋ぎ目がセンターにある場合がある。
センターとは、センターライン上ではなく、走行車線のセンターのことだ。
4輪車だと、タイヤとタイヤの間になるので、まったく問題ないのだが、2輪車でトンネル内を走るときに、端を走るのがけっこう不安なので、センター(走行車線の真ん中あたり)を走っているときに、この舗装の継ぎ目があると、けっこう怖い。
また、古くて長いトンネル内は、いつでも濡れていることが多い。
そして、4輪車が通るタイヤのあとは、乾いている場合もあるが、狭いトンネルだと、やはり、なんとなく端を走行するのは怖い。
そこで、やはりセンター(走行車線の真ん中あたり)を走りたくなるのだが、濡れていて、さらに舗装の継ぎ目がったりすると、かなり走りづらい。
そういうトンネル内では、どこを走ればいいのかわからなくなる。
対向車が来なければ、4輪車の右タイヤが通るあたりを走行すればいいのだが、そこを走っていて対向車が来ると、トンネル内だけに怖いものがある。
また、教習所のシミュレーター教習でも経験したと思うが、トンネルの出口は、けっこう怖い。
急な突風や、急カーブなど、知らない道を走っているときは、いつも以上に慎重に乗ったほうがいい。
スピード感覚
夜間は、日中に比べて、スピードの感覚が掴みづらい。
そして、それは、自分だけではなく、対向車の運転者にとっても同じだ。
こちらが直進していると、「えっ!」というタイミングで、対向車が右折してくる場合がある。
対向車の運転は変えることができないので、ムカつくが、事故に遭いたくなければ、自分が予測して避けるしかない。
また、夜間は日中に比べて、同じ速度でも、早く感じる。
これは、4輪車でも同じはずだが、2輪車のほうが、4輪車以上に恐怖を感じる。
単純に、慣れの問題だろうか?
おわりに
私は、教習所の技能教習は、ほとんど夜間だったが、教習所の場合は、電灯がたくさんあるので、けっこう明るく、むしろ日中よりも走りやすいくらいだった。
それに比べて、一般道、それも国道などの大通りではなく、田舎道の道は、暗い上に、舗装が悪いことも多い。
従って、通りの少ない田舎の夜道には、危険がたくさん潜んでいる。
また、そのような田舎道では、「飛んで火に入る夏の虫」状態だ。
ハーレーのヘッドライト目掛けて、虫たちが、集団で突進してくる。
天候にもよるが、夜間は、なんとなく空気が重たい。
それに対して、早朝は、清々しい。
できることなら、夜間よりも、早朝のツーリングやクルージングのほうがおすすめだ。
しかし、早起きが苦手で起きられなくて、夜間に乗る場合は、くれぐれも危険がたくさん潜んでいることをお忘れなく。
コメント