バイクに乗ることは全身運動である、と教習所で習ったような気がする。
バイクに乗ったことがなかったころは、バイクなんて乗っているだけなので、全身運動だなんて、とても思えなかった。
自分の足でペダルを漕ぐ自転車なら、経験的にも、いい全身運動になることは理解できる。
しかし、教習所へ通うようになると、1〜2時間の教習でも、かなり疲れたように思う。
だがそれは、バイクに慣れていないだけだったり、ムダに力が入っていたり、転倒させた教習車を起こしたりしたせいかと思っていた。(ほんとうにそう思っていた…)
実際のところ、バイクは、全身運動なのだろうか?
ハーレーは疲れない⁉
大型自動二輪の免許が取れ、ハーレーに乗るようになると、暑さで疲労困憊したことはあったが、全身運動をしたような疲れは、それほど感じなかったように思う。
もちろん、400km〜500kmなどのロングツーリングに行った日などは、それなりに疲れたし、首や腰が痛くなったりもした。
しかし、12時間かそれ以上も何かに乗っていれば、どんな乗り物でも疲れるだろう。
場合によっては、たとえ、運転せずに、ただ乗っているだけでも疲れると思う。
しかし、ブルターレに乗るようになってからは…
ブルターレは疲れる⁉
ブルターレを納車してから、まだ2ヶ月も経っていない。
始めてのネイキッドだったため、はじめのうちは、思うように操れず、おそらく余計な力も入っていたということもあって、けっこう疲れた。
しかし、慣れてくれば、ハーレーのときのように、それほど疲れなくなるだろうと思っていた。
しかし、どうも、慣れてきてからも、疲労度が減らない。
むしろ、疲労感は増しているように思う。
季節は春〜初夏なので、それほど暑くなく、山に行けば、逆に涼しいくらいなので、暑さによる疲労ではない。
もう少し慣れてくれば、疲れなくなるのだろうか?
ニースライダー
最近、コミネ(KOMINE)の取り付けベース付のバンクセンサー(ニースライダー)を買って、装着するようになった。
この商品は、「ベルトが短すぎて使えない」という意見も多いが、痩せ型の私には、むしろ緩いくらいだ。
そのため、歩いていると、簡単にスネの方にズリ落ちてしまう。
それでも、これがあることで、バンクさせる恐怖心を少なくすることができる。
はじめはきっと、擦った瞬間にビビると思うので、何かしらが付いていれば、それで十分だ。
バンクセンサー
ステップ裏のバンクセンサーとは違って、自分の膝であれば、一気に、ガツンと膝を擦るようなことはないと思う。
身体で感じるセンサーのほうが、絶対に敏感に反応できるはずだ。
私からすると、ステップ裏のバンクセンサーは、センサーとしては役に立たない。
ステップの裏に付いているバンクセンサーは、うまく寸止めができないので、当たった瞬間に跳ね返されるようで、とても怖い。
ブルターレのステップには、バンクセンサーは付いていないので、これは、あくまでもハーレーでの話だが…
乗馬の騎手
バンクセンサー(ニースライダー)を取り付けてブルターレで走るようになると、コーナーでは、けっこう、左右に体を動かすようになった。
もちろん、ハーレーでも全身を使っているのだろうが、ブルターレで峠を走っていると、あきらかに、全身運動をしているような気がする。
たとえば、コーナーでの切り返しや、大きなギャップを乗り越えるようなときには、腰を浮かせることもあるが、その姿勢は、あたかも、乗馬の騎手のような体勢だ。
乗馬はしたことがないが、あれは絶対に筋肉が必要だし、疲れると思う。
おわりに
やはり、SSやネイキットを積極的に操ろうとすると、全身を使うことになる。
もちろん、しっかりニーグリップをすれば、下半身も疲れる。
ハーレーの場合も、バランスを取ったり、風圧(G)に耐えた、ムダに大きく振動したりするので、多少は疲れるのだが、SSやネイキットのように、積極的にバイクを操るような運転は、普通はしない。
仮にしようとすると、簡単にステップを擦ってしまうし、重たくて止まらないので危ない。
そのため、どうしても、ハーレーでは、抑えて走ることになる。
ハーレーのようなアメリカンタイプのバイクに、のんびりと乗っているかぎりは、とくに全身運動をしているような感覚はない。
しかし、ブルターレのようなネイキットで峠を走っていると、やはり、「バイクは全身運動」だと実感するようになった。
最後に、誰しも疲れてくると、集中力が薄れたり、油断したりする傾向にある。
そのため、立ちゴケなどもしやすくなるようなので、こまめな休憩や、水分や糖分などの補給も忘れないようにしたい。
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