XSR155 の新車はどこで買えるのか?【バイクABS義務化後の新車購入】

XSR155 YAMAHA XSR155
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XSR155 なんか良さそうだな…

と思ってはみたものの、XSR155 はどこで買えるのかわからない。

Gooバイクなどで調べると、けっこうヒットするので、まずはネット検索してみるのが手っ取り早い。

しかし、そのほとんどは中古車だ。

中古車もいいけど、新車がいいという人もいるだろう。

XSR155 の新車は、どこで販売されているのだろうか?

   

中古車と新車の価格差は少ない

XSR155 の中古車は、ネットで検索すれば、そこそこ見つけることができる。

最寄りのショップに、気に入ったカラーがあればラッキーだが、必ずしもそうとは限らない。

もちろん、遠方より取り寄せることも可能だが、できれば購入前に、現車をチェックしたい。

しかも、調べていくうちに、走行距離にもよるが、バイクブームの悪影響もあり、中古車でも、新車の価格とそれほど変わらないことがわかってくる。

ヨシムラのマフラーに交換されていたりする中古車では、お得感もあるが、それほど安くはない。

だったら、新車のほうがいいと思う人も多いかもしれない。

しかし、並行輸入車であるXSR155の新車は、どこで販売されているのだろうか?

イエローハットグループのバイク館(旧SOX)では、少し前まで新車のXSR155が購入できたようだが、今では中古車のみの取り扱いとなっており、新たに輸入して販売することはないようだ。

その理由が、バイクにおけるABS義務化だ。

   

バイクのABS義務化

2014年11月にバイクのABS義務化が発表された。

新型車の場合は2018年10月から、継続車種の場合は2021年10月(生産分)から、義務化が導入されている。

つまり、2021年10月以降に生産されたバイクには、もれなくABSがついていることになる。

しかし、アジア市場向け海外専用モデルであるXSR155 には、ABSがついていない。

ということで、2021年10月以降は、ABSなしのXSR155 の新車を日本国内で販売することができなくなったということだ。

逆に、2021年10月以前は販売ができたので、バイク館(旧SOX)でもXSR155 の新車が買えたのだ。

その後は、XSR155 を手放した人から買い取った中古車しか、バイク館(旧SOX)では買えなくなっている。(しかも、もともとバイク館以外で購入したXSR155以外については、整備もお断りだそうだ。)

XSR155 にABS が付けば、日本でも新車が買いやすくなるが、日本市場では、XSR125 だけでいいだろうと判断されたのか、XSR155 にABSがつく予定はなくなったらしい。

ということで、今後もXSR155 の新車が、日本国内で正規販売されることはなさそうだ。

   

並行輸入車を仕入れているショップで

排ガス規制やABS義務化など、バイク好きからすると迷惑な話だが、権力には逆らえない。

できることと言えば、抜け道を探すことくらいだ。

現状では、タイやインドネシアから、並行輸入車として仕入れている業者(ショップ)で新車を購入すればいい。

XSR155は、タイとインドネシアのヤマハで生産されている。

ヤマハは、日本の代表的なバイクメーカーだが、世界で年間500万台を超えるヤマハの生産台数のうち、海外生産が96%を占める。

そして、インドネシアで31%、ベトナムで17%、インドで17%を生産しており、 この3カ国で65%を占めているのだ。

つまり、どのみち国内で正規販売されている車両であっても、ほとんどが海外生産なのだ。

XSR155 だけでなく、XSR125、YZF-R125、MT-125もインドネシアで生産されるので、海外生産だからといって問題はない。

むしろ、並行輸入車ということで、余分な装備が付いてこないなら好都合だ。

価格も、ハーレーや欧州車であれば、車両価格、パーツ価格、整備代と、すべてが余計に上乗せされている(つまりバカ高い)が、東南アジアからの並行輸入車なら、そのようなこともない。

パーツに関して言えば、国内で正規販売されている、XSR125のパーツが流用できる場合も多いし(ABS有無の関係でブレーキ系パーツは要注意)、日本未発売モデルとしては珍しく、XSR155用のカスタムパーツも豊富に流通している。

   

東南アジア圏での150ccクラス

日本では、小排気量帯のバイクは、バカにされる傾向にあるかもしれない。

しかし、東南アジア圏では、150ccクラスの排気量帯のスポーツモデルは、比較的、上級車的な位置づけとなる。

また、東南アジアの混合交通の中で、存在感(被視認性)を高めるために、走破性の向上も含め、ミニマム・コンパクトな作りではなく、ある程度の立派な車格を求められる。

そのため、東南アジア圏では、150ccクラスの排気量帯のスポーツモデルは、日本の250ccと同等の車格のように感じる。

エンジンに関しても、一昔前の250ccと同等か、それ以上のパワーはありそうで、決して速くはないが、車体も軽いので、一般道を走るには十分だろう。

やはり、車もバイクも、軽さは絶対的な正義なのだ。

 

アジア市場向け海外専用モデルであるXSR155 には、ABS、トラクションコントロール、クイックシフターなどの上級装備は付いてない。

しかし、ほんとうにそれらの装備が必要なのだろうか?

少なくとも、なくてもなんとかなる装備であることは間違いない。

そして、その分、価格が抑えられるのなら、そちらのほがいいと思う人も多いのではないだろうか?

余計な装備はいらないが、XSR155 には、VVA(Variable Valve Actuation:可変バルブ機構)と、アシストスリッパークラッチが付いているのは嬉しい。

   

おわりに

ハーレー(1745cc)から乗り始めて、ブルターレ800(798cc)、ZX-25R(249cc)と順調にダウンサイジングしてきて、次は、155ccのXSR155だ。

ハーレーから比べれば、1/10以下の排気量となる。

試乗も含めて、まだいちども155ccに乗ってことがないのだが、非常に楽しみだ。

XSR155 の新車は、タイやインドネシアから、並行輸入車として仕入れている業者(ショップ)から買える。

ちなみに、並行輸入車する場合、いちど、タイやインドネシアの市場に出たものを、日本に輸入するパターンと、日本からまとまった台数のオーダーを入れて、現地工場で生産してもらって、それを直接、日本に輸入するという2パターンがあるそうだ。

私の場合は、運よく後者のパターンで、2月にオーダーを入れてあった分が、5月末に入ってくる予定だ。

   
 
 
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