バイク乗りにとって、天気がいい休日は、とても貴重だ。
ということで、天気が良かったので、ツーリングに出かけた。
ツーリングとは言っても、私の参加するツーリングは、目的地を目指して、のんびり走るのではない。
どこかに集合して、適度に休憩や食事などを挟みながら、前もって計画した、気持ちよさそうなワインディングを中心に走って、どこかで解散するというスタイル。
そして、メンバーも、ハーレーだけではない。
今回のツーリングメンバーは、
「BMW S 1000 RR」と「DUCATI MONSTER 797」と、私のハーレー「FLHC」の3台だったのだが…
ハーレー乗りのツーリング
ハーレー乗りのツーリングは、どこかに目指す目的地があり、そこまで「ドコドコ」と、のんびり走っ行って、美味しいものを食べたりしてから、また「ドコドコ」と帰ってくるというスタイルが多いかもしれない。
なかには、ひたすら高速道路を走って、目的地まで行って帰ってくるということもあるだろう。
けっこうな台数のマスツーリングになったたり、トライクも一緒だったりすると、追い越しや、すり抜けなどはできないので、ひたすら、前を走る車と同じペースで走ることになる。
私は、そのようなツーリングが苦手だ。
だから、あまり、ハーレーだけのツーリングには、参加しない。
ほかのバイクとのツーリング
ハーレーだけでなく、ほかのネイキッドやSS(スーパースポーツ)、アドベンチャーなどのバイクと一緒に走るのは、楽しい。
休憩中は、自分以外のバイクについて質問したり、跨ってみたりと、ハーレー以外のバイクについての見識も拡がる。
私は、ハーレーが人生初のバイクだったので、ほかのバイクのことは、まったくと言っていいほど知らなかったし、じつは、興味もなかった。
しかし、ハーレー以外のバイク乗りと一緒に走っているうちに、少しずつ興味が湧いてきた。
そして、それらを調べることで、知識も増えていった。
性能の違いを体感
ハーレー以外のバイクと走っているうちに、少しずつ、ほかのバイクに対する知識も増えていくのだが、知識よりも体感のほうが大きい。
体感とは、自分のハーレー(FLHC)と、ほかのバイクとの性能の違いを知ることだ。
ワインディングなどを、ネイキッドやSSなどと一緒に走っていると、明らかに、ハーレーのコーナリング性能の低さを思い知ることになる。
始めのころは、自分の腕が未熟なだけだと思っていたが、何だかんだ言って、実際に、ハーレーのコーナリング性能が低いというのは、間違いないだろう。
ハーレーは、重くて、止まらない。
そして、ほとんど倒せないバイクだ。
それらをテクニックでカバーすることも、できるかもしれない。
しかし、そのことに、果たして意味があるのだろうか?
浮かんだ疑問
いままでは、大型自動二輪の免許を取って、ハーレーに乗り始めてから、日が浅かったので、自分のハーレー(FLHC)を思いどりにコントロールしようとして、自分なりに、楽しく走っていた。
そして、コーナリングが遅いのは、自分の腕が悪いのだと思っていたし、実際にそうだったとも思う。
しかし、今日は、ネイキッドやSSと一緒に走りながら、ふと、あることを考えてしまった。
それは、
「はたして、車重が320Kgもあるハーレー(しかもFL系)で、ハイスピードでコーナーに突っ込んでいく意味があるのだろうか?」
ということだ。
なんとかステップをずらないように、なるべく車体をバンクさせないようにしながら、我慢のコーナーリングをして、出口付近からはビッグトルクを生かして、ネイキッドやSSについていくことはできるかもしれない。
しかし、それに、どんな意味があるのだろうか?
ハーレーは、そんなバイクではないはずだ。
ハーレーは…
ハーレーは、アメリカ大陸を快適に移動するために作られたバイクだ。
もちろん、ハーレーの中にも、FX系やスポーツスターなど、スポーツタイプと言われているバイクも存在する。
しかし、それらも、決して、ネイキッドやSSと対等に、コーナーを攻められるようなバイクではない。
ましてやFL系なんて、快適にツーリングするためのモデルだ。
私は、免許がなかったので、試乗もせずに、たまたま買ってしまったバイクがFL系だった。
人生で初めて手に入れた、そのバイク(FLHC)で、コーナーを速く走ろうと躍起になっていたが、それは、あきらかに、FL系の使い方を間違っていると思う。
どんなに頑張ったところで、FL系のハーレーでは、限界が低すぎるように思う。
おわりに
バイクに乗るということは、決して、スピードがすべてではない。
しかし、コーナリングがバイクに乗ることの、楽しみのひとつであるということも事実だ。
もっといえば、コーナーでバンクさせることも、バイクの楽しみや醍醐味だ。
それが、難しいハーレーで、無理してコーナーを攻めるのは、そもそも、間違っているように思う。
ブレーキもサスペンションもタイヤも、コーナーを速く曲がれる仕様にはなっていない。
ハーレーには、ハーレーの乗り方があり、コーナーを攻めるには、それに見合ったバイクがあるのだ。
それに気が付いたら、なんだか、私のFLHCで、コーナーを攻めるのが、とてもバカバカしく、そして、リスクの高い行為だと気が付いた。
そして、ハーレーにはハーレーの乗り方があることを、改めて思い知るとともに、
「やっぱり、スポーツタイプのバイクを買おう!」
と強く心に決めたのであった。
問題は、どのメーカーの、何を買うかだ。
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