基本的に私は、「バイク」ではなく、「ハーレー」に乗ろうと思って、40歳半ばで教習所へ通うことを決めた。
そのため、ハーレー以外のバイクについては、ほとんど知識がなかった。
しかし、無事に大型自動二輪の免許を取り、実際にハーレーに乗るようになってみると、ハーレー以外のバイクにも興味が湧いてきた。
バイクの種類は、けっこうたくさんあり、せっかく大型自動二輪の免許を取ったのに、ハーレーしか乗らないというのも、もったいないような気がしてきた。
今回は、大型バイクの種類は、こんなにあったのか⁉という話。
ネイキッド
ネイキッドとは
ネイキッドは、その名の通り、カウルがなく、エンジンが丸見えになっているバイクのこと。
教習所で使われているのも、ネイキッドの「CB400SF」や「NC750L」などが多いので、教習所に通った人は、誰もが乗ったことがあるはずだ。
私も、教習所で「NC750L」に乗って教習を受け、2度も卒検に落ちながらも、なんとか免許を取った。
日本でバイクといえば、この形だろう。
ネイキッドは、日本で一番親しまれている形のバイクかもしれない。
ネイキッド車種
Z900RS・MT-09 など
SS(スーパースポーツ)
SS(スーパースポーツ)とは
SS(スーパースポーツ)は、プロレーサーが使っているような、フルカウルのバイクのこと。
SS(スーパースポーツ)のエンジンや足回り、ブレーキなどの性能は、市販車の中ではトップクラスだろう。
SS(スーパースポーツ)は、バイクを最も早く走らせるために設計されており、峠やサーキットを攻めたいライダー向けのバイクとなっている。
SS(スーパースポーツ)車種
Panigale V4R・BMW S1000RR など
ストリートファイター
ストリートファイターとは
ストリートファイターは、SS(スーパースポーツ)から、カウルなどを取り除き、ネイキッドとSSをミックスさせたようなバイク。
ストリートファイターは、SSとネイキッドの、いいとこ取りといったバイクだろう。
近年、ヨーロッパで人気が広がり、日本でも「ストファイ」などと呼ばれ、新たなブームになっている。
異形ヘッドライトや二眼ヘッドライト、バーハンドルなどが特徴な、攻撃的で凶暴な外見となっていることが多い。
ストリートファイター 車種
Street Triple・Z100など
アメリカン
アメリカンとは
アメリカンは、その名の通り、アメリカという長い大陸を横断するために作られたバイクで、もともとは、コーナーを曲がることよりも、安定した直進性重視の作りになっている。
アメリカンといえば、真っ先に思い浮かぶのが、ハーレーだが、アメリカでは、ハーレーのことをアメリカンとは言わない。
アメリカでは、あの形が「バイク」の基本形なのだ。
アメリカンの特徴は、ゆったりとした乗車姿勢や高いハンドル位置などで、「ドコドコ」という、重低音の2気筒エンジンが多い。
アメリカンは、車高が低く足つきが良いので、初心者や女性でも、比較的、乗りやすいバイクだ。
また、大型のアメリカンは、「ツアラー」と呼ばれることもあるが、アメリカン=ツアラーではない。
アメリカン 車種
ハーレー・バルカンS・V-MAX・ドラッグスターなど
アドベンチャー
アドベンチャーとは
アドベンチャーも、ストリートファイターと同様に、比較的、最近できたジャンルだ。
アドベンチャーは、オフロードバイクをベースに、オンロードにおける高い走行性能も追求したバイクなので、道を選ばずに、どこまでも走って行けることから、大陸横断用のツアラーとして、ヨーロッパを中心に高い人気となった。
従来のツアラーは、オンロードがメインだったが、アドベンチャーは、オフロードも楽しめるという、新たな楽しみ方を提案したバイクでもある。
アドベンチャーの車体は、オフロードを走るために、地上最低高が高く、それに伴いシート高も高くなる傾向にある。
つまり、足付きは、あまり良くない。
アドベンチャーは、悪路走破性が高いので、どんな荒れた公道でも気にせず走ることができると同時に、高速道路でも、大型のカウルが、高い防風性を発揮するため、アメリカンに引けを取らない直進安定性と快適性を発揮する。
アドベンチャー 車種
R1200GS・XT1200Z スーパーテネレ など
ネオクラッシック
ネオクラッシックとは
ネオクラシックとは、昔ながらのクラシカルなデザインだが、現代のエンジンやパーツを用いて作られたバイクだ。
クラシカルなデザインの中に、新しい技術が詰まっている。
ネオクラシックは、「ネオクラ」や「モダンクラシック」などとも呼ばれている。
2010年頃から欧州を中心に流行りだし「カフェレーサー」や「ボバー」といったスタイルもネオクラシックに分類される。
また、人気のスクランブラー(オフロードもOK)も、ネオクラッシックに分類できる。
ネオクラッシック 車種
Bonneville Bobber Black・R nineT Scrambler など
おわりに
ハーレーは、アメリカンだが、モデルによっては、ネオクラッシックに分類される。
私のヘリテイジクラッシック(FLHC)も、ネオクラッシックに分類されそうだ。
また、最近では、水冷エンジンで、アドベンチャーモデルの「PAN AMERICA(パンアメリカ)」や、ストリートファイターモデルの「BRONX(ブロンクス)」なども、ハーレーから発表されている。
ハーレー乗りのなかには、昔からの空冷モデル以外のハーレー以外には、興味がない人も多いかもしれないが、私は、楽しければ、水冷でもいいと思う。
近年の流行りは、ストリートファイター、アドベンチャー、ネオクラシックあたりだ。
個人的には、やはりネオクラッシックが好みだが、ネイキッドやストリートファイターにも乗ってみたい気もする。
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