ステッペンウルフの「Born to Be Wild」でお馴染みの、1969年に公開された、映画「Easy Rider(イージー・ライダー)」は、ピーター・フォンダと、デニス・ホッパーによる、アメリカン・ニューシネマの代表的「ロードムービー」だ。
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ネタバレいなるので、内容については、あまり触れないが、
「えーーー!」
という、まさかの、衝撃的なエンディングが待っている。
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2台のハーレー・ダビッドソン
この映画には、2台のハーレー・ダビッドソンが登場する。
とにかく、カッコ良すぎである。
©1969 COLUMBIA PICTURERS INDUSTRIES,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
映画で使われたバイクは、
1965年型のハーレー・ダビッドソンで、エンジンは「パンヘッド」と呼ばれるタイプで、排気量は1200cc。
フレームは、当時としては斬新なフルメッキを施しており、現代のブラックアウト化された、それとは違って、なんとも言えないカッコ良さが漂う。
さらに、写真奥の、ワイアット(ニックネーム:キャプテン・アメリカ)が乗っていた「チョッパー」には、前輪のフェンダーもブレーキ装備されていない。
また、「リジッド」タイプなので、サスペンションが無い。
現在の「ソフテイルファミリー」は、その当時のスタイルを再現している。
135万ドル
この、キャプテン・アメリカが乗っていた「チョッパー」は、撮影中に故障した場合に備えて、2台作られたそうだ。
そのうちの1台(エンディングのシーンに使われたハーレー)は、2014年に、米国・カリフォルニア州で競売に掛けられ、135万ドル(約1億4,500万円)で落札され、大きな話題となった。
リジッド
映画「Easy Rider(イージー・ライダー)」に出てくるような、「リジット(ハード・テール)」タイプのハーレーは、サスペンションがないので、硬くて、実用的ではない。
しかし、サスペンションがないフレームは、美しく見えることから、80年代前半には、あえて、サスペンションを取り外すカスタム(リジッド化)が大流行した。
そこでハーレー社は、「古き良きスタイル」と「現代的な乗り味」との両立させるべく、
サスペンションを見えないよう取り付ける「リジッド」風スタイル
を採用した。
ハーレー社は、この新フレームに、「ソフト・テイル」をもじって、「ソフテイル」という名前を与えた。
これが「ソフテイルファミリー」の「ソフテイル」名前の由来である。
現代版で選ぶなら…
2018年モデル以降では、「ダイナファミリー」が「ソフテイルファミリー」に統合されている。
そのため、映画「Easy Rider(イージー・ライダー)」に出てくるようなハーレーの、2018年モデル以降を新車で買うなら、「ソフテイルファミリー」が、選択肢となるだろう。
ダイナファミリー
個人的には、統合前の「ダイナファミリー」の
「FXDWG Dyna Wide Glid(ダイナ FXDWG ワイドグライド)」
が好きだ。
FXDWG Dyna Wide Glid
このあたりをベースにして、「チョッパー」スタイルにカスタマイズすれば、映画「Easy Rider(イージー・ライダー)」に出てくるようなハーレーに近いものができあがりそうだ。
しかし、サスペンションは、左右にむき出しになる。
ソフテイルファミリー
その点では、「ソフテイルファミリー」が、現代版の「イージー・ライダー」に最も近いカスタムベースとなるのだろう。
SOFTAIL®BREAKOUT®FXBR
すでに述べたように、「リジット風」スタイルで、サスペンションは、シートの下に内蔵されていて、見えないようになっている。
ソフテイルファミリーのなかでは、「BREAKOUT(ブレイクアウト)」や「SOFTAIL SLIM(ソフテイル スリム)」、そして「」STREET BOB(ストリートボブ)あたりだろうか。
スポーツスターファミリー
スポーツスターファミリーには、「IRON1200(アイアン1200)」や「FORTY-EIGHT SPECIAL(フォーティーエイト スペシャル)」などがある。
XL1200XS FORTY-EIGHT™ SPECIAL
もしかしたら、これらが、いちばんカスタマイズしやすいかもしれない。
ただ、こちらもリジッド風ではなく、サスペンションがむき出しになる。
おわりに
もちろん、これらの「ダイナ・ワイドグライド」にしろ、「ソフテイル スリム」や「ブレイクアウト」、「フォーティーエイト スペシャル」にしろ、ハンドルやその他諸々を、大幅にカスタマイズする必要があるが、それもまた楽しい。
なにはともあれ、古い映画ではあるが、「Easy Rider(イージー・ライダー)」を、まともに観ていない人は、いちどくらい観てみるといいと思う。
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