2019年の7月、大型自動二輪の免許取得を待って、ハーレー(FLHC)を納車した。
しかし、すぐにハーレーでは物足りなくなってしまった。
ワインディングが楽しいいバイクに乗りたくなり、2020年の4月、MVアグスタのブルターレ800ロッソを納車した。
そして、ブルターレ800を納車してから、めっきりハーレーに乗らなくなってしまった。
ハーレーにはハーレーの良さがあるとは思うが、私にとっては、乗っていても、あまり楽しくない。
それに比べて、ブルターレは楽しすぎるくらい楽しい。
別に乗らなくても生きていける、生活に不必要な乗り物は、やはり楽しくなくては乗る意味がない。
冬は違う乗り物に
2020年の11月、ハーレーを高く売れるチャンスがあったので、迷わず売ってしまった。
真冬は寒くて、2年目の冬は、バイク自体にあまり乗らなくなってしまった。
外気温10度以下は、さすがにバイクに乗ろうとは思えない。
そうなると、家に乗らないバイクが2台もあったところで、ローンと保険料の支払と、駐輪場台の支払いをしているだけだ。
また、駐輪場のバイクは、乗らなくても日々、ホコリを被って汚れていくし、盗難や悪戯、バッテリーも心配だし…
と、ガレージがない私にとっては、あまり維持しているメリットがなくなってしまった。
もちろん、ガレージや、ハーレーを盆栽にできるくらいの経済力があれば、べつに売ることもなかったかもしれない。
しかし、暖かい時期は、たぶんブルターレばかり乗ってしまうし、寒い時期はバイクにはあまり乗りたくないとなると、もはやハーレーを持っていることにそれほど意味はない。
そのため、ハーレーを売ることに対して抵抗はなかった。
また、「冬は違う乗り物に乗ろう!」と決めたという理由もある。
車も好きだったのだが…
40代半ばで大型自動二輪の免許をとった私だが、18歳で普通自動車の免許をとってから(正確には免許を取る前から)車は好きだった。
いまでは考えられないが、学生のときは、バイト先で知り合った怪しげな人から、車庫証明なしで、オンボロの車を買って、路上駐車で乗っていた。
駐車場代だけではなく、保険料すら払った記憶もない。
車は、たしか、MTでターボの「かっとびスターレット」だっように記憶している。
値段は、5万円くらいだったろうか…
卒業するときは、売ったのか返したのかも覚えていないのだが…
そして、卒業して就職してからは、国産のMT車に乗り続けた。
しかし、家族を持つころからは、世間一般の人たちと同様に、次第にAT車しか乗らなくなってしまった。
普通の女性はMT車の運転は嫌がるし、ファミリーカーをMTで乗っても意味がないし、MTのそもそも設定がない場合も多い。
ということで、AT車にしか乗らなくなってからは、車そのものに対する興味を失ってしまった。
私は音楽が好きなので、Bluetooth接続でカーオーディオから、iphoneの音楽が聴ければそれで満足という感じだった。
ハイブリッド車の普及
そうこうしているうちに、ハイブリッド車が登場し、一気に普及してしまった。
実際には、安くなる燃料代以上の価格が上乗せされているであろう、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車を、若者から高齢者まで、みんなが当たり前に乗るようになった。
東日本大震災直後、ガソリンスタンドに並ばないと、ガソリンが手に入らないという経験をした人は、「車はハイブリッド車じゃないとダメだな!」と強く思ったのかもしれない。(じつはその時は、私も少し思った)
ガソリンがなかなか手に入らなくて、電気も停電してしまったら、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車の有効性は高い。
しかし、そんな有事は、長くは続かない。
平時に戻れば、ガソリン車で十分だ。
みんな、燃費、燃費とうるさいが、実際には、どうせ、たいして距離を乗らないのだから、ガソリン代なんてたかが知れている。
多くの人にとっては、ハイブリッド車を買うだけ損だと思うし、環境に優しいと言っても、ハイブリッド車を作るまでに、より多くの環境を破壊しているのだから本末転倒だ。
など思っていたのだけど、「脱ガソリン車化」の流れは加速し続け、2030年〜2035年には、ガソリンの車販売が禁止されそうだ。
日本でも「2030年代半ばには、すべての新車をハイブリッド車(HV)か電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)にする方向で調整中」と報道されはじめた。
脱ガソリン車化
「脱ガソリン車化」の流れは、もう止まらない。
明らかに無駄である、Vツインエンジンが売りのハーレー・ダビッドソンですら、電動スポーツバイク「ライブワイヤー」をリリースしているくらいだ。
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ガソリン車は、消えてなくなる運命なのは言うまでもなく、さらには自動運転技術が進めば、運転そのものが不要になってしまう。
そうなると、運転免許すら不要になる。
さらには、これからは、車を所有する必要も、駐車場を確保する必要もなくなる。
ライドシェアで十分なのだ。
そして、まもなく車は空を飛ぶ。
人がステアリングを握り、クラッチとアクセルとブレーキを操作して、路面の上を操るような車は、滅びゆくことは、ほぼ確実だ。
消えゆくMT車
車が人が操る乗り物でなくなり、ライドシェアで、自動運転で、クリーンエネルギーで、空を飛ぶようになる時代は、すぐそこまで来ている。
実際には、すでに、自動運転よりも、人間が運転するほうが危ないというくらい、技術は進んでいるらしい。
そんな時代の流れを考えれば、当然、MT車なんて真っ先に消えていくだろう。
高齢者のなかには、「AT車が怖い!」と、ディーラーなどで、MTの代車を要求する人もいると聞くが、危ないので、いっそのこと免許証を返納したほうがいいのではないかと思う。
ATは怖くも、難しくもないはずだ。
少し前までまで高校生だった、免許取り立ての女の子でも運転できるほど易しい。
しかし、そのような世代の人たちも、次第にこの世を去っていなくなるだろうから、ますますMT車の需要はなくなっていく。
実際に、いまでもMT車なんて、ほとんど、お目にかからなくなってしまった。
冬も快適な乗り物
さて、はじめのほうで、「冬は違う乗り物に乗ろうと決めた」と書いたが、話の流れからすると、それは車で間違いない。
いくら寒くても、車に乗ってしまえば一安心。
冬用タイヤさえ履いていれば、たとえ雪が降ったって大丈夫だ。
バイクと違って、車の場合は、暖房やシートヒーターをつければ温かいし、太陽が出ていればビニールハウスのなかにいるようなものだから、冬でも暑くなることすらある。
また、車なら、熱いコーヒーを飲みながら運転することだってできる。
バイクに乗って改めて気がついたが、車は、バイクとは比較にならないくらい快適なのだ。
ならば、真冬は震えながらバイクに乗るよりも、車を楽しんだほうがいいのではないか。
もちろん、楽しむためには、快適だけのAT車ではダメだ。
地方に暮らす人にとって車は必需品なので、私も車を持っていなかったことはなく、ずっと乗ってきたが、最近、車を楽しいと感じたことはない。
バイクと比べてしまえば、車のほうがつまらないが、それにしても、最近の多くの国産車は、刺激が少なく、快適すぎてアクビなしでは運転できない。
おわりに
バイクの免許をとってからは、バイクのことばかり考えていたので、ぶつけてしまったときくらいしか気にしていなかった車も、気づけば車検が切れることが判明した。
あと1年くらい残っていると思っていたが、ときの経つのは早いもので、買ってから5年になるようだ。
5年間で走行距離数が4万キロだから、ほんと乗っていない。
それでも、2回目の車検を受けなければいけないし、18インチのタイヤもそろそろ交換が必要だ。
乗り換えるには、ちょうどいいタイミングだ。
ということで、ハーレーと車検が切れる車を売って、冬でも楽しめる新しいクルマを買おうと決めたというわけだ。
ブルターレと楽しいクルマがあれば、年間を通して、ツーリングやワインディングを楽しめる。
我ながら、グッドアイデアだと思う。
少し長くなったので、どんな車を選んだのかについては、次回にすことにする。
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