人生や生き方が変わるくらいの大きな「変化」は、そうそう頻繁にあるものでもないかもしれないが、日々のちょっとしたことを変えるくらいなら、意外と簡単だ。
なにか気に入らないことがあったら、我慢せずに、変えるための行動を取ればいいのだが、人によっては、それがなかなか難しい。
「これくらいなら…」とか、「面倒くさい人だと思われたくないし…」と、我慢する癖がついてしまってはいないだろうか。
たとえば、バイクのナンバーとか…
バイクのナンバーは選べない
車と違って、バイクのナンバーは選べない。
希望ナンバーという制度が、バイクには存在しないのだ。
陸運局に登録書類を提出した順番で、ナンバーが決まる。
車以上に、こだわりが強い乗り物なのに、おかしな話だ。
というか、バイクの希望ナンバー制度も、やろうと思えばできるはずだが、たぶん、面倒くさいからやらないだけなのだろう。
昨年、納車したハーレーも、正直、気に入ったナンバーではなかったが、決まりなので仕方がないと諦めた。
いまにして思えば、登録から納車まで1ヶ月以上もあったので、変えようと思えば、いくらでも変えられたのだ。
しかし、変えられるなんて知らなかったし、調べようともしなかった。
そういうことを「思考停止」という。
自動車車検証
大型自動二輪免許をとったのが、昨年の7月なので、まだ10ヶ月しか経っていないのだが、ハーレーのほかに、もう1台、バイクを買ってしまった。
そして、もうじき、納車になる。
バイクの登録が済むと、車検証(自動車検証)が発行されるので、ナンバーも決まる。
車検証に記載されている、車台番号やナンバーがわからないことには、任意保険にも入れない。
そのため、多くの場合、納車日よりも前に、車台番号やナンバーを知らせてもらう必要がある。
「登録が済んで、車検証ができましたよ!」
だいたい、こんな連絡がバイクを買ったところから入る。
今回は、どんなナンバーになるのか、ドキドキだ。
年間登録台数
最近、都心部などでは、ナンバープレートに、アルファベットも入るようになったが、基本的にバイクのナンバーは、「あ・・・1」から順番に割り振られていく。
「あ99−99」までいくと、次は「い・・・1」になるのだろう。
およそ11ヶ月前に登録になったハーレーから、いったいどれくらい番号が進んだのだろうか。
それが、その期間に登録になった、排気量250cc以上のバイクの台数ということになる。
結果は…
およそ、1,000台。
私の住む街の管轄では、1年間で1,000台ちょっと、1ヶ月に100台未満の登録があったということだ。
この数字をどう捉えるかは微妙だが、決して多いとは言えない。
しかも、1,000台うちの2台は、私のバイクなのだ。
なんだか気に入らない
ということで、今回のバイクのナンバーは、ハーレーから1,000台分ほど進んだナンバーだった。
車検証をFAXしてもらったのだが、ナンバーの4桁のうち、はじめの2桁は、まぁまぁだったのだが、残りの2桁が、なんだか気に入らない。
あと何台かズレて欲しかった。
しかし、
「決まりなので仕方がないか…」
と、今回も自分を納得させようとした。
悪い癖だ。
しかし、少し調べてみると、ナンバーの番号変更は、変更したいナンバープレートと印鑑、それに、多少のお金(印紙代・ナンバープレート代)を持って、運輸支局へ行けば、普通に可能だということが分かった。
必要な金額も、自分で行えば、たいした金額ではないようだ。
だったら、変えてしまおうと思った。
しかし、問題が2つあった。
2つの問題
バイクのナンバーの番号変更は可能だが、2つの問題がある。
業務受付時間
1つ目の問題は、陸運支局へは、平日の16時までに行かなくてはならないということだ。
登録業務は、バイクだけではないので、場所にもよると思うが、意外と混んでいるとのことだ。
となると、平日に、最低でも、半日くらい休暇をとる必要がある。
話の種に行ってみるのも悪くないとも思ったが、ちょっと面倒だ。
契約変更
2つ目の問題は、任意保険とか、駐車スペースの、契約上の番号を変更しなくてはならないということだ。
これも、変更方法を調べて、手続きすればいいだけだが、なんとなく面倒だ。
なんだかんだで、丸1日、潰れてしまいそうだ。
できれば納車前に
ナンバーを変えることは可能だが、2つの問題を考えると、
「面倒だから、変えなくてもいいか…」
となる可能性が高い。
いちばんいいのは、納車前に、変更してしまうことだ。
ためにし、ディーラーで、
「ナンバーが気に入らないのだけど、変えられない?必要なお金は払うから。」
と訊いてみた。
答えは、あっさりと、
「いいですよ〜」
ということだった。
あえて金額は聞かなかったが、おそらく数千円だろう。
納車時に確認してみようと思う。
また、納車後は必要な委任状も、納車前なら不要みたいだ。
翌日には新しいナンバーが
ディーラーにナンバーの変更を依頼した翌日には、新しいナンバーが決まった。
ナンバーの番号変更は、時間とお金はかかるが、陸運支局に行けば行えるので、半日もあれば十分だ。
多少のお金はかかってしまったが、2つの問題のことを考えれば、安いものだ。
ディーラーの人も、陸運支局が遠いので、自分たちでは行かずに、陸運支局の近くの行政書士に頼んでいるとのことだった。
また、そのような方法を使えば、行政書士のネットワークを利用して、日本全国のナンバーがとれるそうだ。
そして、毎回、登録のためにわざわざ、自分たちで陸運支局へ行くのは、効率が悪すぎる。
多少のお金を払って、然るべき人に依頼してしまったほうが、絶対に得だ。
おわりに
最後に、
「番号変更したナンバーがどうだったのか?」
ということが、気になると思う。
正直にいうと、「気に入った!」とは言い難いが、「まぁいいか」といった感じだ。
これ以上、拘っても仕方がない。
そんなことをしていたら、いままでも納車できない。
今回、何が言いたかったかと言うと、
「気に入らないことがあったら、気に入らないと声に出して言ってみるのも、ときには必要であり、また、言ってみると、意外と簡単に改善されることもある」
ということだ。
ただ、心のなかで思っていてはダメなのだ。
あなたが総理大臣でもない限り、まわりの誰かが、忖度してくれて、気に入らない部分を変えたり、排除したりしてはくれない。
「まぁいいか…」と我慢せずに、心の声に従って、変えたいものを変えたいと声に出して言うことで、人生が少し、楽しくなっていくのではないだろうか。
そして、人生とは、そういうことの積み重ねでしかない。
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