つい最近まで、ハーレーの「暑さ対策」をしていたと思ったら、あっという間に「寒さ対策」をしなくてはいけなくなる。
四季のある、日本の風土ならではだ。
「寒さ対策」さえ、しっかりとできれば、夏の暑い季節よりも、冬の寒い季節のほうが、ハーレーには乗りやすい。
もちろん、雪が降らないことが前提だ。
今回は、登山(アウトドア)に学ぶ、「寒さ対策」について。
寒い季節のいいところ
日本では、寒い季節になると、雨が少なく、空気が澄んでいる。
寒い季節には、暑い季節の「ジリジリ」と焼けるような暑さや、「モアッ」とする熱風、「ジトッ」とする気持ち悪い湿気、そして、台風や夕立、突然のゲリラ豪雨もない。
また、エンジンにとっても、暑い季節よりも、寒い季節のほうが好都合だ。
寒い季節のほうが、エンジンが気持ちよく回る気がするし、オーバーヒートの心配も少ない。
このように、「乗る人の寒さ」さえ克服できれば、寒い季節のツーリングは、いいことが多い。
また、ツーリング中に食べる、温かい汁物がうまい。
寒い季節の体感温度
寒い季節のツーリングには、いいことが多いが、もちろん、いいことばかりではない。
もっともツライのは、やはり、寒さだろう。
真冬ともなれば、ハーレーに乗らなくても寒い。
そんな寒い日に、たとえば、ハーレーに乗って、時速100kmで走ったら…
じつは、速度変化による、理論上の体感温度は、計算で予測できるようだ。
実際には、湿度や着用している衣服などによって、体感温度は大きく変わるのだが、それらを無視すると、計算上、時速100kmで走った場合、体感温度は21度も低くなるという。
仮に、外の気温が10度だとしたら、体感温度はマイナス11度ということになる。
実際には、裸で乗るわけではなく、それなりの「寒さ対策」をして、ハーレーに乗るので、体感温度は、そこまで低くならないと思うが、「寒さ対策」を怠ると、酷いことになることだけは明らかだ。
おわりに
具体的な「寒さ対策」については、ここでは書かないが、寒い季節にハーレー(バイク)に乗る上で大切なことは、
・体に当たる風を遮る
・体への風の侵入を防ぐ
・防寒性・保温性のある衣服や装備を身につける
・インナーが重要(手を抜かない)
・レインウェアがあると安心
といったところだろう。
これらの項目をみて、気が付くことがある。
それは、登山などのアウトドアアクティビティの寒さ対策と同じだということだ。
登山をする人なら、みな知っていることだが、まず、インナー(ベースレイヤー)が超重要で、その上に保温性のあるウェア(ミドルレイヤー)を挟んで、いちばん外側には、防風・防水性の高いアウター(シェル)と順番に重ねていき、身を守る。
これらの基本を無視して、アウターだけにお金をかけても、「寒さ対策」は上手くいかない。
また、手足などの末端には、とくに気を使う必要がある。
登山は自分の足で歩くので、発汗して暑くもなるが、バイクの場合は、乗っているだけなので、登山ほど発汗しない。
そのため、登山とバイク走行とでは、まったく同じとは言えないが、登山などのアウトドアアクティビティの「寒さ対策(重ね着・レイヤリング)」からは、学ぶべき点は多いと思う。
とくに、インナー(ベースレイヤー)を蔑ろにすると、痛い目にあうということは、間違いないと思う。
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