秋も深まると木々が色づき、紅葉が楽しみなのだが、紅葉がきれいな時期、場所というのは、気温が低かったり、温度差が大きいところが多い。
うっかり、軽い気持ちで、バイクに乗って紅葉を見に行ってしまうと、かなり寒い思いをすることになるかもしれない。
紅葉を見に行くなら、ダウンジャケットや冬用のアウター、電熱アイテムなど、冬の装備を身につけて行くか、シートバッグなどに忍ばせておいたほうがいい。
逆に、冬の装備が不要なくらいの寒さだと、まだ紅葉もきれいではないだろう。
また、日が落ちるとグッと冷え込むので、なるべく明るいうちに帰ってくるほうがいいと思う。
紅葉の見頃は?
紅葉のシーズンは、地域や標高によって異なる。
沖縄を除く7地方区分による、各地方の紅葉の例年の見ごろは、以下のような感じだ。
地 方 | 見ごろ(例年) |
北海道地方 | 9月中旬~10月 |
東北地方 | 10月上旬~11月上旬 |
関東地方 | 11月上旬~12月上旬 |
中部・北陸地方 | 10月上旬~11月上旬 |
近畿地方 | 11月下旬~12月上旬 |
中国・四国地方 | 11月中旬~12月上旬 |
九州地方 | 11月下旬~12月上旬 |
早いところだと、9月〜10月に見頃を迎える地方もあるが、多くは11月〜12月に見頃を迎える地方が多い。
11月ともなると、本格的に寒くなってくる。
もっとも、寒くなるからこそ、紅葉がきれいなので、寒いのは当然だ。
車なら少しくらい寒くても、まったく問題ないのが、バイクとなると、ある程度の覚悟が必要だ。
とくに、標高2,000m以上の高地へ行くときは、万全の装備で出かけよう。
バイクと気温
個人的には、バイクに乗るには、外気温が25℃前後だとちょうどいいと感じる。
同じ気温でも、湿度が高いと少し暑く感じ、湿度が低いと少し涼しく感じるのだが、25℃前後であれば、けっこう快適だ。
気温でいえば、秋雨が長引いたり、台風が来なければ、9月あたりは、とてもいい時期だ。
しかし、その頃だと、紅葉シーズンには、まだ少し早い。
年にもよるが、10月にもなると、最高気温が25℃を超えるよう日は少なくなり、場合によっては20℃も下回ってくる。
そして、11月になれば、さらに空気は乾燥し、気温は低くなる。
バイクに乗っていて、気温が10℃台ともなると、けっこう寒いし、10℃以下は勘弁してもらいたいという気持ちになる。
また、どんな季節でも、朝晩と日中は温度差があるので、日中の気温が20〜25℃でも、朝晩は10℃以下だったりもするので、10月〜11月といえども、冬の装備が必要になる。
人によっては、この頃を最後に、春まで冬眠(バイクに乗らない)生活に入る人も増えてくると聞く。(私は真冬でも乗るけど…)
そう考えると、秋の紅葉シーズンは、バイクで出かける最後の機会になる人も多い。
実際に、天気の良い秋の休日は、かなりの台数のバイクが走っている。
寒さ対策は抜かりなく!
11月も寒いとはいえ、実際には、1月・2月の寒さに比べたら、まだ暖かいほうだ。
しかし、まだ体が寒さになれていなかったり、冬の装備が整っていなかったり、まだそこまで寒くはないだろう…、という油断などが合わさると、寒さに震えながら帰ってくることになりかねない。
身につけていかなくとも、寒くなったときの備えは欠かさないようにしたい。
防寒グッズを
「持っていったはいいが、必要なかった!」
と後悔するほうが、
「持ってくればよかった!」
と後悔するよりも、よほどいい。
車で行動する人が半袖で過ごせるような日でも、バイクに乗れば、まったく体感は違う。
くれぐれも油断しないようにしよう。
おわりに
涼しくなり始めると、寒くなるのは早い。
また、夏の間は19時すぎまで明るかったのが嘘のように、秋が深まると日が短くなり、17時前後でも暗い。
そして、暗くなると一気に気温が下がり、寒くなる。
9月くらいまでなら、まだまだ暑い日も多いが、10月以降は、けっこう寒くなってくる。
そして、寒くなればこそ、紅葉が綺麗になる。
真冬もバイクに乗るという人も、春まで冬眠に入るという人も、一度くらいは紅葉ツーリングを計画するはずだ。
地域にもよるが、だいたい11月くらいが紅葉の見頃というところが多いようだ。
バイクは、じっとしていれば、少し暑いくらいの装備で乗るのがちょうどいい。
暑かったら、ファスナーを開けて風を入れたり、脱いでしまえばいいが、寒かったらどうしようもない。
とくに「首」がつく部位である、首・手首・足首・乳首(心臓・胸)は暖かくしよう。
そして、寒くなると、いちばん寒いのは「手(指先)」だ。
手(指先)が冷たいと、ライディングは楽しくなく、ただの拷問になる。
経験上、真冬に普通のウインターグローブでは、どうにもならない。
グリップヒーターやヒートグローブなど、できれば電気の力に頼ったほうがいいと思う。
電気の場合は、オン・オフを利用して、暑くなったらオフにして、寒くなったらオンにしたりもできるので、一日のなかの気温差にも対応できる。
紅葉ツーリングには、万全の寒さ対策をして出かけよう!
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