ハーレーに慣らし運転は必要か?【慣らし運転の必要性とやり方】

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およそ2ヶ月かかったが、苦労して大型自動二輪免許を取得することができた。

あとは、休み天気の兼ね合いで、納車を待つばかりだ。

 

しかし、2019年の梅雨は、なかなか明けない。

やはり雨の日に納車というのも気が進まないので、晴れとはいかなくとも、せめて曇りの日に納車しようと思っている。

 

四輪も二輪も、最近の日本車では、あまり必要がないかもしれないが、ハーレーなどの輸入車の場合は、良いコンディションを保つためにも、「慣らし運転」をやっておいたほうが良さそうだ。

 

今回は、「慣らし運転」について。

  

慣らし運転とは

新車で出荷されるハーレーは、パーツ(部品)もすべて新品が使用されている。

 

新品のパーツは綺麗に見えるが、表面には金属加工時にできた「荒れ」があり、目で見てもわからない微細な凸凹が存在するらしい。

 

各部品が傷つかないように、その凹凸をならして、金属同士の擦り合わせをよくする作業が「慣らし運転」と呼ばれる作業だ。

 

新車で買って、800Kmくらいまでを「初期慣らし」、そこから3,000Kmくらいまでを「2次慣らし」と分けて呼ぶこともある。

 

金属同士の擦り合わせができ、各部がスムーズに動くようになった状態を「アタリがついた」などという。

 

3,000Kmくらいから「アタリ」がつき始め、10,000Kmほどで、ようやく「アタリ」がついてくるという。

慣らし運転をしないと

慣らし運転」をしないと、どうなるのだろうか?

 

新車の状態から、いきなり急発進や、荒っぽい走りをしている車輌は、金属の擦り合わせができていない凹凸の状態で、高速運動をすることになる。

 

すると、金属が摩擦するときに傷がついてしまう場合があるという。

 

走行距離が短いうちはわからなくても、距離を重ねるにつれて、燃費が悪くなったり、トルクが弱くなったりと、影響が出てくることもあるようだ。

 

「長く大切に乗っていきたい」なら、最初は少しだけ我慢して、「慣らし運転」をしたほうがいいと思う。

  

慣らし運転の距離とアタリ

「慣らし運転」は、新車で買って、800Kmくらいまでを「初期慣らし」、そこから3,000Kmくらいまでを「2次慣らし」などと分けて呼ぶこともある。

 

金属同士の擦り合わせができ、各部がスムーズに動くようになった状態を「アタリがついた」という。

 

だいたい3,000Kmくらいから「アタリ」がつき始め、10,000Kmほどで、ようやく固有の「アタリ」がついてくるという。

 

「慣らし運転(初期慣らし)」は、下道を利用して、最低でも800キロくらいは、行ったほうがいいと言われている。

 

下道なら、いろいろなギアを使うのと、穏やかにストップ&ゴーを繰り返すことで、バランスよく各部が馴染んでいく。

 

高速道路などを使い、ずっと同じギアで走行していると、その条件以外での各部の擦り合わせは、完成しないままになってしまうので、不完全な「慣らし運転」になってしまう。

 

下道を利用して、いろいろな走行条件のもとで「慣らし運転(初期慣らし)」を行ったほうがいい。

 

とはいえ、実際には、800キロ程度では、金属の擦り合わせは完璧にはならないようだ。

 

「慣らし運転」が終わり、大まかに金属の擦り合わせがついてからも、引き続き「慣らし運転」と同様にいろいろなギア、回転数で走行することで、どんな条件でも金属の擦り合わせが合っていくという。

そして、そのようになれば、「アタリがついた」といえる。

慣らし運転の回転数

「慣らし運転」中の回転数は、おおむね3,000回転以下で走ってあげるといいようだ。

 

しかし、実際には、それほど神経質になる必要もなく、高回転までエンジンを回すような乗り方さえしなければ充分だ。

 

変に回転数を気にしすぎて、ノッキングさせるような運転をしてしまうと、エンジンにとって、よくない。

  

おわりに

ハーレーは、

・工場出荷時点での完成度は70%
・販売地域の環境に合わせ、ディーラーが90%まで完成させ
・残り10%はオーナーが自分色に染め上げて、一台のハーレーが完成する

などと言われる。

 

「慣らし運転」が、残り10%に相当する。

 

「アタリ」がつくまでに、何かトラブルが起こったとしても、保証で済ませることができる可能性を考えると、新車から10,000Kmくらいまでの慣らし走行は、メーカーの保証期間内に終わらせた方がいいだろう。

 

納車後、800Kmほどの「慣らし運転(初期慣らし)」を行ったあとは、「初回の1ヶ月点検(1ヶ月フィット調整)」の際に、エンジンオイルとオイルフィルターを交換するのが一般的だ。

 

そして、「初期慣らし」で、3,000rpmくらいまでに抑えていた回転数を、少しずつ引っ張って、エンジンを回わしていく「2次慣らし」の段階に入る。

 

「2次慣らし」では、少しずつ回転数をあげていかないと、「回らないエンジン」になってしまう可能性があるので、それぞれのギアで、多少、引っ張り気味に、徐々に使用回転域を広げていくのがよいという。

「2次慣らし」の目安は、3,000kmくらいだ。

 

そして、3,000kmくらい走ったら、2回目のエンジンオイルとオイルフィルターを交換するタイミングとなる。

 

その後は、10,000Kmを目安に、アタリをつけて、自分のハーレーを完成させていくことになる。

 

というのが、簡単な「慣らし運転」についてのやり方だ。

焦らず、ゆっくりとハーレーライフを楽しみたいと思う。

  

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