MVアグスタの「ブルターレ800 ロッソ」を契約した。
納車までには、まだ、数ヶ月かかる。
「ブルターレ800 ロッソ」が納車されれば、ハーレーには、あまり乗らなくなる可能性も高いので、乗り換えでもよかったのだが、今回は、増車ということになった。
まさか、1年以内に、海外の大型バイクを2台も契約するとは思っていなかった。
というか、1年前の今頃は、まだバイクの免許すら持っていなかったのだ。
まったく、人生、何が起こるかわからないものだ。
いったい、なぜ、そんなことになってしまったかと言うと…
オフィシャルディーラー
MVアグスタが、日本に入ってくる台数は、ハーレーなどに比べると、圧倒的に少ない。
ハーレーのように、ある程度、日本国内に在庫があって、その中から選ぶというようなことは、場所やタイミングが合えばできるのかもしれないが、今回は、それがかなわなかった。
ということで、「決断」しない限り、話が進まない状況であり、つまり、契約して、オーダーをしないと、いつになっても「ブルターレ800 ロッソ」は、届かないのだ。
実車を見てから、とか、試乗してから決めるということがしたければ、「フラッグシップディーラー」まで行く必要がある。
私の住む県にあるのは、MVアグスタの「フラッグシップディーラー(東京・横浜・名古屋)」でも、「プロショップ(TRC)」でもない。
もっとも近くで、MVアグスタを取り扱っているのは、専売店ではない、「オフィシャルディーラー」だ。
「オフィシャルディーラー」は、簡単にいうと、いろいろなメーカーのバイクを取り扱っていて、そのなかで、MVアグスタも取り扱えるというショップのことだ。
そのため、最新モデルの在庫や試乗車などは、用意されているとは限らない。
ツーリズモベローチェ800
私の自宅から、最寄りの「オフィシャルディーラー」までは、バイクで1時間以上かかる。
車なら、1時間半近くかかりそうだ。
私は、そのショップには、まだ、2回しか行ったことがない。
まず、一度目は、県内に「オフィシャルディーラー」があることをネット検索で知って、とりあえず、みに行ってみた。
MVアグスタの新車は、「F3 800 RC」(限定車)が1台だけ置いてあった。
ブルターレやドラッグスターは置いてなく、もちろん、試乗車などは用意されていない。
しかし、「ツーリズモベローチェ800」の試乗車が中古車として売られており、それに試乗することはできた。
ツーリズモベローチェ800
実際に、「ツーリズモベローチェ800」に試乗してはみたが、若干、タイプが違うので、どうもピンとこなかった。
そして、それが欲しいとは、思わなかった。
ドラッグスター800RR
一度目に、県内の「オフィシャルディーラー」に行ってから、しばらくすると、
「ドラッグスター800RR の中古車が入荷するから、見に来ませんか?」
と連絡をもらった。
私としては、ドラッグスターよりも、ブルターレが欲しいと思っていたのだが、ベースは一緒なので、とりあえず、見に行くことにした。(RRというのも気になる…)
行ってみると、ホコリをかぶった、若干、汚れた「ドラッグスター800RR」が、そこにあった。
ドラッグスター800RR
写真は加工してあるので、きれいに見えるし、実際には、もっとイエローの主張が強い。
マフラー(サイレンサー)やバーエンドミラーなどは交換されていて、ローダウンもしてあったりと、少し豪華な仕様となっていた。
しかも、走行距離は、わずかだった。(買う気がなかったので聞かなかったが、1,000km以下だったと思う)
金額も、買う気がなかったので聞かなかったが、200万円くらいだと電話では言っていたような気がする。
バイクを複数所有している、前オーナーが、乗らないので手放したとのことだった。
確かにかっこよかったが、こちらもピンとこなかったし、
「だいたい、なんで、こんなに汚いんだ⁉」
ということが気になった。
少なくとも、大切に扱われていたようには思えなかった。
ブルターレ800 ロッソ
「ツーリズモベローチェ800」と「ドラッグスター800RR」の2台の中古車の提案を断ったので、いよいよ、
「やっぱり、新車のブルターレにしますか?」
ということになった。
というか、私は、そもそも、中古車を探していたわけではないし、ブルターレが欲しいと言っていたのだが…
しかし、フラッグシップディーラーではないので、オーダーをしないと、いつになっても「ブルターレ800 ロッソ」は、ディーラーには、届かない。
オーダーするということは、つまり、契約する(買う)ということだ。
ディーラーに届いた実車を見たり、試乗したりしてから決める、というわけにはいかないのだ。
まるで、限定車のようだ。
「ブルターレ800 ロッソ」は、2020年3月に発売になったばかりで、日本国内に入ってきているのかすらわからない。
ブルターレ800 ロッソ
日本に入ってくる台数からすると、ほぼ、限定車のようなものなのかもしれない。
ローン審査
とりあえず、オーダーしないと、「ブルターレ800 ロッソ」は届かない。
幸いにも、私のハーレーは、ぜひ欲しいとのことで、よその査定よりも、20万円ほど高く取ってくれるということになった。
しかし、ここで、問題となったのが、下取りに出すということは、「ブルターレ800 ロッソ」の納車までの数ヶ月間(しかも、春!)に、乗るバイクがなくなってしまうということだ。
1ヶ月くらいなら、我慢できるかもしれない。
しかし、3〜4ヶ月ともなると、バイクなしの生活は、絶対に無理だ。
そんな話をショップの人としていると、
「じゃあ、とりあえず、増車ということで、ローンの審査だけしてみますか?」
ということになった。
審査が通れば、ハーレーは売っても売らなくてもいいし、仮に、ハーレーを売るとしても、今すぐでなくてもよくなるということだ。
いま思えば、ここで同意した時点で、すべては決まっていたのだ。
そして…
増車での審査は、あっけなく通ってしまった。
ものの10分〜15分の出来事だった。
あとは、本人確認を済ませればOKなのだが、ショップには、本人確認を一時保留にするというテクニックがあり、いったん、保留にしてから、決断をせまられた。
「ということで、審査はOKですが、どうしますか?」
あとは、こちらがOKさえすれば、買えてしまう状態だ。
この状態で、
「やっぱり、もう少し考えてみます…」
と言える人が、果たして、いるだろうか?
おわりに
というわけで、「ドラッグスター800RR」を見に行っただけなのに、気がついたら、「ブルターレ800ロッソ」を契約していた。
大きな買い物を「買う(Yes)」か「買わない(No)」の選択は、なかなか難しい。
しかし、
「ローン審査をするかしないか」
という選択では、「No」というハードルが一気に下る。
別に、審査が通ったからといって、必ずしも購入する必要はない。
そして、審査が通らなければ、どのみち諦めるしかないのだ。
しかし、いざ、審査が通ってしまうと、その時点では、「買わない(No)」を選択するとほうが難しくなる。
相手が、意図的に、論点をすり替えるという、心理テクニックを使ったどうかは定かではないが、私としては、ものの見事に契約に誘導されてしまった。
とくに説得されたわけでもなく、ごくごく自然な形で、気がついたら契約していたのである。
これが意図的だったらあっぱれだし、意図的ではなかったとしても、営業センス抜群だ。
というわけで、1年間に2台の、海外製の大型バイクを購入することになった。
納車までは、まだ少しあるので、その間は、まだ、ハーレーでツーリングにも行ける。
できれば、このまま2台、3台と、タイプや排気量の違うバイクを増車していければ最高だ。
コメント
こんにちは。楽しみですね。 ブルターレロッソ カッコ良いと思います。ドラッグスターはヤンキーなん感じがするし。ベローチェはアグスタらしくないから、f4以外の選択としては私もブルターレが一番だと思います。 確かにローン審査とそこまで行ってノーとは中々言いにくいですよね。 セールスやり手です。でもそうでもしないと手に入らないから、結局は良かったと思います。 何しろ 来るのが楽しみだし、 納車されても楽しいので、充実ですよね。 アメリカンとスポーツバイクの二台持ちはさらに楽しさますと思います。生息場所もバイクライフには最適な場所なので。羨ましい限りです。私のボバーは遅れてて、4月上旬みたいです。
トムクルさん、いつも、ありがとうございます。
私も、ベローチェよりも、ドラッグスターよりも、やはりブルターレです!
ショップの方には、背中を押してもらえてよかったと、私も思っています。
ブルターレ、ほんとうに楽しみですが、コロナの影響で遅れないことを祈るばかりです。
トムクルさんと一緒に走らなければ、ブルターレではなく、ドゥカティのモンスターあたりを選んでいたかもしれません。
おかげさまで、よいバイクに巡り会えました。
ありがとうございます。
ブルターレツーリングが楽しみです!
そして、BobberTFC、4月上旬なら、もうすぐですね!