世の中がコロナ禍のまっ只中の2020年5月は、MVアグスタのブルターレ800ロッソが納車になったこともあり、また、天候にも恵まれて、ほんとうによく走った。
ブルターレ800は、納車後の1ヶ月で2,000km走ってしまった。
ハーレーも含めると、1ヶ月で3,000kmは走ったことになる。
5月も終わろうという最後の週末、予報ではいい天気だったので、師匠のトムクル氏と5月最後のツーリングに出かけた。
2台のブルターレ
フルターレのパンク修理は終わっていたので、私は、もちろん、ブルターレ800で行くことにした。
師匠のトムクル氏は、今回は、どのバイクで来るのだろうか?
今回のルートも、峠三昧ということもあり、トムクル氏も、やはりブルターレ1090で現れた。
やはり、峠では、バンク角を気にせずに走れるネイキッドが楽しい。
そういえば、まだ、一度もブルターレとボバーTFCで走ったことがない。
2台とも、数日違いの納車だったので、
「納車になったら、2台で慣らしツーリングも面白そう」
などと話していたが、ブルターレのリアタイヤパンクというアクシデントもあり、結局、いちども実現していないまま、2台とも、慣らし運転など終わってしまった感じだ。
それでも、いつかは、ブルターレ800ロッソとボバーTFCという、コロナ渦に納車になった2台で走ってみたい。
ブルターレ1090
今回のツーリングでは、途中で乗り換えて、ブルターレ1090にも乗らせてもらった。
同じブルターレでも、ぜんぜん違うことに驚かされた。
ブルターレ1090は、とてもトルクフルで、パワーがあり余っている感じだ。
慣れないバイクということもあって、少し、怖いくらいだった。
ただし、バックステップとタンク形状の違いが原因だと思うが、ニーグリップが非常にしやすい。
足の間に、ぴったりタンクが収まり、ホールド感が素晴らしい。
やはり、私のブルターレ800も、ステップをバックステップに替えようと思った。
しかし、タンク下部の形状が若干、違うような気がする。
ブルターレ800のほうが、なんとなくゴツゴツしていて、収まりが悪い。
それでも、ブルターレ800のステップは低すぎるように思うので、いずれ、バックステップに替えようと思う。
クイックシフター
ブルターレ1090と比較して、ひとつだけ、ブルターレ800が勝っていると思ったのは、クイックシフター(アップ・ダウン)が装備されていることだ。
いちどクイックシフターに慣れてしまうと、クラッチ操作が下手になるので、クイックシフターなしのバイクに乗ると、シフトチェンジがうまくできなくなる。
クイックシフターがついているバイクに乗る前は、
「クラッチを使わなかったら、操っている感が薄れてしまい、車でいうところのオートマ車みたいになり、マニュアル車のように楽しく走れないのではないか?」
と思ったものだが、いざ、クイックシフターを使ってみると、まったくそんなことはない。
むしろ、余計な操作が減って、より走ることに集中できるので、使おうと思えば、いつでも使えるクラッチレバーを、敢えて使おうとは思わなくなる。
ただし、街乗りでは、1速から2速をクイックシフターでシフトアップしようとすると、ニュートラルに入ってしまったり、ショックが大きくなるので、クラッチを使うほうがいいようだ。
1都6県ツーリング
今回のツーリングでは、いつものごとく、ひたすら峠を走った。
途中、通行止め、突然の豪雨による雨宿り、あらたなルートの発見、野生の鹿との遭遇など、盛りだくさんだった。
晴れても、雨でも、曇でも、自然は美しい。
群馬、埼玉、東京、神奈川、山梨、長野という、1都6県を走り抜けた。
今回も、たくさんの素晴らしい景色に出会えた。
時間は、家を出てから帰るまで、およそ12時間、距離にして500km程度のツーリングだったと思う。
首や手首、腰などが痛くなった。
もっと、上半身の力を抜いて走る必要がある。
また、その日は、暑さを覚悟していたのだが、雨に降られたこともあり、予想よりも寒かった。
冬とは違い、これからの季節は、突然の雨に気をつけなくてはならない。
詳しくは、例のごとく、トムクル氏のブログで。
おわりに
やはり、ブルターレ800(ネイキッド)を買ってよかった。
ハーレーだと、峠が楽しいというよりも、怖かったり手こずることのほうが多く、まったくもって楽しめない。
とくに、速い人や速いバイクと一緒に走るときは、ハーレーに乗っているのが、ほんとに嫌になる。
仮に、無理してついていったところで、怖い思いをするだけだし、危険だ。
ブルターレを買うまでは、そんな状態だった。
速いか速くないのかは、経験や練習量によって変わってくるとは思うが、峠を気持ちよく走るためには、ハーレー以外のバイクも、絶対に必要だ。
公道では、タイムを競うよりも、いかに気持ちよくコーナーを抜けられるのかが重要なのだ。
タイムアタックは、サーキットでやればいい。
もちろん、私も、これから装備を揃えて、サーキットも走ってみたい。
コメント