現在、軽自動車のエンジンは3気筒、乗用車のエンジンは4気筒〜8気筒が主流となっている。
高級車やスポーツカーでは、さらに気筒数が多くなり、10気筒や12気筒のエンジンを搭載している車種も多い。
そして、それに伴って、排気量も大きくなる傾向にある。
バイクのエンジンはというと、主に、単気筒〜6気筒のエンジンが搭載されている。
エンジンは、空冷と水冷とでも、趣が大きく変わってくるのだが、そのことはさておき、今回は、バイクのエンジンの種類と気筒数について。
バイクのエンジンの種類
バイクのエンジンには、大きく分けて、
・2気筒
・3気筒
・4気筒
・6気筒
などがある。
ごく稀に、5気筒エンジンというのもあるらしいが、多くのバイクのエンジンは2気筒や4気筒エンジンだ。
バイクのエンジンは、気筒数が多くなると、エンジンフィールは、自動車に近くなっていくように思う。
4気筒や6気筒などの、気筒数が多いエンジンは、非常にスムーズで、高回転まで滑らかに回る。
逆に、気筒数が少なくなるほと、バイクっぽい、独特のエンジンフィールになる。
4気筒・6気筒エンジン
最近では、6気筒エンジンを積むバイクは、ホンダの「ゴールドウイング」や、BMWの「K1600シリーズ」などの一部の大型クルーザーのみだ。
そして、ネイキッドスポーツや、SS(スーパースポーツ)など、速さを競うバイクには、4気筒エンジンが搭載されていることが多い。
L型2気筒エンジンのイメージが強いドゥカティも、MotoGPなどのレースで戦うために、近年では、V型4気筒エンジン搭載の「パニガーレV4」を投入している。
もはや、現在のMotoGPでは、2気筒エンジンで、4気筒エンジンに勝つことが、難しいということだろうか。
しかし、公道で楽しむ、われわれ、一般ライダーにとっては、やはり、2気筒エンジンが面白い。
2気筒エンジンの種類
私たちに馴染みが深く、面白みのある2気筒エンジンは、種類が豊富だ。
さらに、クランク角(バンク角)によって、さらにバリエーションが増えるが、大まかに分けると、
・L型2気筒(Lツイン)
・V型2気筒(Vツイン)横置き/縦置き
・水平対向2気筒(フラットツイン/ボクサーツイン)
の4種類に分類される。
分かりやすく、代表的なバイクメーカーを入れると、次のようになる。
・L型2気筒(Lツイン)…ドゥカティ
・V型2気筒(Vツイン)横置き…ハーレー
・V型2気筒(Vツイン)縦置き…モトグッツィ
・水平対向2気筒(フラットツイン)…BMW
ハーレーはというと、バンク角が45度の、おなじみの「V型2気筒(Vツイン)」エンジンを搭載している。
ちなみに、ハーレーでは、
・ダイナやソフテイル、ツーリングなどの大排気量モデルを「ビッグツイン」
と区別して呼んでいる。
2気筒エンジンは面白い!
2気筒エンジンでは、BMWの「水平対向2気筒(通称:ボクサーツイン)」が非常に面白い。
はじめて乗ると、少し、びっくりするが、あれは癖になりそうだ。
そして、癖になるといえば、やはり、ハーレーの「Vツイン」だろう。
あの鼓動感だけで、たとえ遅くても、ハーレーに乗りたいと思ってしまうものだ。
そして、
「ハーレーほど、強い鼓動感はいらない」
という人には、
「並列2気筒」のなに、「Vツイン」のような、鼓動感のある「270度位相クランク」のモデルもおすすめだ。
「270度位相クランク」のモデルでは、たとえば、トライアンフの2016年以降の「ボンネビル」シリーズなどがある。
トライアンフの「ボンネビル」シリーズは、マイルドな鼓動感が、とても心地よい。
おわりに
バイクのエンジンといえば、2気筒や4気筒が一般的だ。
また、4気筒エンジンと2気筒エンジンの、いいとこ取りのような3気筒エンジンのバイクもある。
試乗でもいいので、いろいろなバイクに乗ってみると、それそれのエンジン特性の違いが分かって、とても面白い。
そして、ハーレーの「Vツイン(ビッグツイン)」の楽しさに、改めて気づくこともできる。
速さや滑らかさを求めるのなら、3気筒や4気筒がいいのかもしれないが、味わいや、面白さでいえば、バイクのエンジンは、やはり2気筒かなと思う。
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