インナー(インナーウェア)と言っても、さまざまなものがある。
一般的には、下着(肌着)がインナーというイメージだが、ニットやシャツなどを着る場合、その下に着るTシャツなどもインナーになる。
また、最近では、薄手のダウンジャケットを、インナーとして着ることも多い。
いちばん外に着る厚手のダウンジャケットは、アウターになるが、上着の中に着る薄手のダウンジャケットはインナーになる。
要するに、言葉としては、上に何かを着れば、それはインナーだ。
ちなみに、インナーとアウターの間に着るウェアのことを、中間着(インサレーション)と呼ぶ。
ということは、インナーダウンは、正確には、中間着(インサレーション)ということになる。
今回は、防寒対策として着る、肌に近い部分のインナーについて。
登山のインナー
インナーの重要性は、登山(アウトドア)をする人の間では常識だ。
登山をする場合は、たとえ夏山でも、インナーを蔑ろにすると、命に関わることもある。
登山などのインナー選びで重要な要素は、汗対策だ。
どんなに寒くても、自分の体を使って山を登れば、真冬でも汗をかく。
きちんとしたインナーを着用していないと、汗冷えや低体温症が怖い。
そこで、登山用のインナーでは、体から出る汗をコントロールできる、速乾性の高いアンダーウェアが求められる。
インナーの素材
インナーの素材は、大きく分けて、
・天然素材
・化学繊維
の2つに分かれる。
天然素材
天然素材には、
・コットン(綿)
・ウール(毛)
・シルク(絹)
などがある。
一般的には、コットン(綿)素材は、濡れると乾きが遅く、身体が冷えてしまうという理由から、アウトドアでは、使用しない。
シルクもいいが、高価なので、一般的にはウール(メリノウール)が、アウトドア系のインナーとして、よく使われている。
化学繊維
一般的に、化学繊維のインナーは、肌によくないイメージがあるかもしれないが、最近の化繊インナーは、かなり高機能だ。
ただし、一概に化繊インナーと言っても、ユニクロなどのファストファッションブランドの、1,000円前後のインナーと、アウトドアブランドやスポーツブランドの、5,000円前後のインナーとでは、使われている素材も、機能もだいぶ違うので、注意が必要だ。
インナーの厚さ
インナーの種類としては、
・メッシュ
・薄手
・中厚手
・厚手
の4種類が一般的だ。
私は好きではないが、ユニクロなら、
・エアリズム
・ヒートテック
・極暖
・超極暖
の4種類ということになるかもしれない。
季節や外気温、使用する環境に応じて、インナーは使い分けたい。
インナーの厚さ選び
インナーの素材が、化学繊維なのか、天然素材なのかで、選ぶ厚さが変わってくるのだが、どれくらい重ね着をしたいか(あるいは重ね着えをしたくないか)でも、選ぶインナーが変わってくる。
防寒対策としてのインナー選びは、なるべく重ね着をしたくないのであれば、「厚手」がいいと思う。
しかし、あまり厚いインナーは嫌だと言う場合は、メリノウールの「薄手」を選ぶといいかもしれない。
メリノウールのほうが、同じ厚さの化学繊維よりも暖かい。
イメージ的には、
化繊(中厚手)=ウール(薄手)<化繊(厚手)=ウール(中厚手)<ウール(厚手)
といった感じで、ウールを選べば、同じ保温力でも、インナーを1段階、薄くすることができる。
おわりに
化学繊維よりも天然素材のほうが、保温性が高いのだが、天然素材は化学繊維よりも、生地がデリケートで、価格も高いというデメリットがある。
せめて長く使えるのなら、天然素材もいいとは思うのだが、高いインナーを買っても、保管状態によって、毛玉になったり、虫に喰われたり、穴が空いてしまったら悲しい。
個人的には、まずは、化繊から試してみてもいいのではないかと思う。
インナーについては、今後、実際に試してみて、記事にしていこうと思う。
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