バイクに乗るときの大きな問題のひとつに、積載の問題がある。
そして、積載には大きく2つの方法しかない。
ひとつは、バイクに何らかのバッグ(シートバック、パニアケース、サドルバッグなど)を取り付ける方法。
そして、もうひとつは、バイクではなく、自分の体に何かをつけて収納する方法。
基本的には、それらの組み合わせしかない。
バイクにつける積載
ひとつ目の、バイクに何らかのバッグ(シートバック、パニアケース、サドルバッグなど)を取り付ける方法は、どのようなバイクに乗るのかで状況が変わってくる。
クルーザーやツアラー系であれば、はじめからパニアケースなどが標準で装備されている場合も多い。
また、ハーレーなどのアメリカンタイプの場合は、ファッション性も兼ねて、サドルバッグをつける人が多い。
一方、スポーツ系のネイキッドやSSなどには、標準でパニアケースなどがついていることはなく、つけたければ、オプション品(あれば)や社外品から選んで装着することになる。
しかし、個人的には、これがあまり好きではない。
ハーレー(FLHC)に標準装備されていたパニアケースも、さっさと外してしまったくらい、バイクにバッグをつけるのが好きではない。
シートバッグ
ブルターレに乗り始めてからは、バイクに取り付けるもののなかでは、タンデムシートに取り付けるシートバッグがいちばんマシなような気がするが、やはり、それもバイクによる。
タンデムシートに大きさがある国産車などにシートバッグがついていても、あまり違和感がないが、タンデムシートが小さかったり、ヨーロピアン(特にイタリアン)デザインのバイクの場合、小さなシートバッグでも微妙だ。
私も試しに小ぶりのシートバッグを買って、数回、使ってみた。
⇒ タナックス MOTOFIZZ シェル シートバッグ(SS・容量5L)を試してみた感想【MFK-236CA】
明らかに、なにもない状態よりは便利で、これがあれば泊まりも可能だが、同時に、明らかにカッコ悪くなる。
実際、乗っていれば、ライダーと同化して、それほど違和感がないのかもしれないが、バイクを降りて眺めると、やはりカッコ悪い。
これでは、デザインしたイタリア人に申し訳ない。
それに、このサイズ(5L)では、たいして荷物も入らない。
さらには、乗り降りの際に、シートバッグを蹴っ飛ばしてしまうことが多く、疲れてくると足が上がらなくなるのか、ほぼ確実に蹴飛ばしてしまう。
というわけで、やはり、シートバッグも積極的につけたいとは思えない。
積載バッグに入れられないもの
どんなバッグをつけようと、イタリアンバイクはカッコ悪くなることが分かった。
バイクは移動手段なので、スタイルよりも機能性という人も多いと思うので、そのような人は、シート形状にあわせて、可能な限り大きめのシートバッグをつければ、収納には困らなくなだろう。
ただし、バイクに取り付ける積載には、入れられないものもある。
それは、PCなどの精密機器の類だ。
私は、普段、ほとんど、MackbookかiPad、もしくはその両方を持ち歩いている。
しかし、バイクに乗るときは、当然、iphoneしか持っていけない。
もちろん、走ることが目的の日帰りのツーリングなら、MackbookやiPadも不要だが、移動の手段として使ったり、泊まりのツーリングとなると、MackbookやiPadを持ち運ぶ必要が出てくる。
自分の体につける収納
バイクではなく、自分の体になにかをつけて収納する場合は、ウエストバッグ、ヒップバッグ、ボディバッグ、バックパック(リュック)などを身につけることになる。
これらの身に付けるバッグのなかで、いちばん、ライディングに影響しないのは、おそらくバックパックではないかと思う。
そして、唯一、バックパックだけが、MackbookやiPadを収納できる。
ショルダーバッグのようなものでも、MackbookやiPadを収納できるとは思うが、きっとライディングの邪魔になる。
バイクに限らず、基本的にアウトドアでは、バックパックの利便性が高い。
両手が空くし、左右のバランスもいい。
腰と胸にハーネスがあれば、バックパックが暴れることもない。
バックパックといえば、登山やトレッキングなどで使われることが多く、アウトドアブランドから、高機能なものが売られている。
しかし、それらは当然、バイク用には設計されていない。
KUSHITANI(クシタニ)
わざわざ購入しなくても、THE NORTH FACE(登山&日常使い用)などのバックパックは、いくつか持っているが、バイクに乗るときのアイテムとしては、なんとなくイマイチだ。
お洒落なARC’TERYX(アークテリクス)のバックパックでも買おうかと思ったが、どうせ買うなら、バイク用のほうがいいと思い、KUSHITANI(クシタニ)のショップへ行ってみた。
さすがはクシタニ。
バックパック(K-3587)のほかにも、
ウエストバッグ(K-3585)
ヒップバッグ(K-3586)
レッグバッグ(K-3588)
ワンショルダーバッグ(K-3589)
ボディバッグ(K-3590)
など、さまざまなツーリングバッグがあった。
参考サイト:https://www.kushitani.co.jp/products/bags/
それぞれのバッグにそれぞれの良さがあるのだが、「MacBookを持ち運ぶ」という目的が果たせるのは、やはり、バックパック(K-3587)しかない。
それ以外は、ipadも入らない。
クシタニのツーリングバッグは、数年に一度、モデルチェンジするらしいのだが、いまの差し色はレッドなので、買うならこのモデルがいいと思い、バックパック(K-3587)を購入してみた。
前モデルは、差し色がブルーだったようだが、ボディカラーがレッドのブルターレには、ブルーよりもレッドのほうが似合うだろう。
バックパック
ということで、ハーレーを買った頃は、バックパックを背負ってバイクに乗るなんて思っていなかったが、MacBookを持ち運ぶためには、バックパックしかない。
バックパックなら、MacBookもipadも、そして、その他のものも収納できる。
しかしながら、身体に密着しないように設計された独特の形状(容量17L)のため、それほど多くの収納は期待できない。
それでも、5Lのシートバッグとは比較にならない。
これでバイクで泊まりに行っても、宿泊先でMacBookが使える。
また、自宅以外で仕事がしたいときにも、バイク移動することもできる。
まぁ、車で行けば!いいと言われればそれまでだが…
おわりに
というわけで、クシタニのバックパックを買ったのだけど、季節が冬になり、けっこう寒くなってしまったので、じつは、あまり活躍の機会がない。
⇒ 冬は寒くてバイクに乗れない⁉【RSタイチ e-HEAT プロテクショングローブを買ったけど…】
バックパックは、小さめのバイク用品をバイクに乗って買いに行くときとか、体温調整用のウェアを持っていったり、途中で暑くなって脱いだウェアをしまったりと、あれば何かと便利だ。
また、バックパックを使えば、MacBookやipadなどの精密機器も持ち運べる。
そして、バックパックなら、バイクの乗り降りのときに、シートバッグを蹴っ飛ばすこともない。
もちろん、降りたバイクを眺めても、カッコ悪くない。(乗っている姿は知らないけど…)
最後に、今回のアイテムは、クシタニ製とはいえども、素材がハードシェルではなく、コーデュラナイロンなので、万が一のときは、バックパックの中身やライダーを守ってくれるということはなさそうだ。
身を守るためのバックパックはこちら。(容量違い・カラバリあり)
バックパックを背負っていようがいまいが、くれぐれも転倒などしないように、お互い気をつけましょう。
ということで、クシタニのツーリングバッグが気になったひとは、最寄りのクシタニショップへ行ってみよう。
店舗によっては、在庫があったりなかったりすると思うが、注文すれば取り寄せてくれるはずだ。
また、一部の商品は楽天でも販売されているので、チェックだけでもしてみてほしい。
コメント
これに出てる赤のハードシェルのあれなんだろう、かっこ悪いし、重たいし、後ろ跳ね上がってるのも意味がわからない。 スポイラーのつもりかな。充電の旅でも使ってるよね。キムタクの影響かな??最低。大嫌い。買わないでよかった。 それに比べて ソフトの方が全然いいよね。
トムクルさん、コメントありとうございます。
KUSHITANIのバックパックは、なかなかいい感じです!
以前、一度だけ、ハードシェルのバックパックを背負ってバイクに乗っている人と出会ったことがあります。
中身を訊いたら、眼レフのカメラとのことでした。
バイクに乗りながら写真を撮るのが趣味だと言っていました。
かなり重たそうでした。
本体下方のカーブ部について、少し調べてみたら、写真のようなオプションパック取り付けるためのものみたいです。
私も買わないと思いますが…
なるほど オプションつけない人は無用の長物だし重いよね。みたら、背中防御とかあるけど、厚すぎて転がって、肩とか他の所強くダメージ受けそう。こんなもん担いでツーリングしたくないな。それにしてもスポーツバイクは積載の事考えてないと言うのが、謎。設計者出てこい。 付いててもショボ系バイクのホンダのnxくらいかな。
そもそも、積載が充実しているバイクは、あまりカッコよくないので、スタイルと機能のどちらをとるかですね。